【学科】聖路加国際病院(用途/病院)
前回からの続き【建築作品を学ぼう♪】シリーズ
今回は,東京都中央区にある聖路加(せいるか)国際病院.
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■解説
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病院の敷地は3つの街区で構成され,その3つの街区を一体とした特定街区制度で開発されている.第1街区と第2街区の余った容積を第3街区の高層棟へ上積みしたすることで400%の容積率を590%に緩和している.それによって高層の建築物を実現した計画である.
第1街区:ネオゴシック調の礼拝堂もある旧聖路加病棟
第2街区:旧病院跡地に建築された聖路加国際病院
第3街区:超高層建築のオフィス棟とレジデンス棟
第2街区にある聖路加国際病院の病棟は,三角形の平面形状であり,すべてての病室が患者のプライバシーを重視した「シングル ケアユニット」という個室になっており,トイレ・シャワーも完備されている.したがって,感染リスクも低い.また,個室内のベッドは廊下に対して斜めに置かれ,医療側,患者側双方の視線を考慮している(下図参照).
■学科試験ではどう問われる?
平成21年(2009年)の一級建築士「学科」試験で問われた知識です↓
【解答】〇
平成7年(1995年)にはこのような問われ方をしました↓
【解答】〇
■まとめ【サマリーキーワード】
✅特定街区制度採用
✅病室はほぼ全て個室
✅シングルケアユニット
✅プライバシーを重視した病室設計
■建物概要(製図試験対策用)
【建 物 名】聖路加国際病院
【設 計 者】メディカル・プランニング・アソシエイツ(アメリカのホス
ピタル コンサルタント),株式会社日建設計
【施 工】清水建設株式会社
【所 在 地】東京都中央区明石町9-1
【竣 工】1992年
【階 数】 地下2階 地上11階 塔屋1階
【構 造】鉄骨鉄筋コンクリート造
【敷地面積】13,314.08m2
【建築面積】 7,576.64m2
【延床面積】60,729.79m2
【道路幅員】東40m 西17m 南17m 北13m
【駐車台数】125台
【基 礎】場所打鉄筋コンクリート杭
今回は以上です♪
次の建築作品へ続く.