【詩】遥か彼方へ
雪解け水が
不安や恐怖を掻っ攫う
何億年も昔凍りついた想いが
河になって暴れだす
心が河に飲み込まれ
遥か彼方へ流れゆく
心も体も
星に抱かれてどこまでも
雪解け水は
海へ雲へ雨になる
また僕らの想いを凍らせる
未来の誰かに贈るため
でも、だって、どうせ、お前なんか
そんな声は聞こえない
あるのは僕と君と
空を飛ぶ夢
やっと吹いた春風が笑う
春風に乗って飛びまわる夢を見た
ただただ笑うしかなかった
眩しいほどの青空を
君と一緒に飛びまわる
あぁ空に溶けてしまいそう
それでもまだまだ足りなくて
今日も明日も明後日も
同じ夢をみるだろう
もう神様にだって止められない