見出し画像

【2022】おすすめの深夜ラジオを教えてほしいという方へ。

今回は私が毎週欠かさず聴いている番組の紹介です。

番組のみの紹介となるので(曜日順に書きますが)、放送曜日や放送時間、放送局はこちらの記事を参照ください。

「そもそもラジオってどうやって聴くんだよ」という方はこちらの記事を。

番組によってその内容を言語化することに難易の差があり、さらに各番組に対する個人的な熱量の違いも確かに存在することから、分量や内容の濃さに偏りが生じてしまうことをあらかじめご了承ください。

また、記事全体がかなり長くなってしまったため、「ぐちぐちうるせえな、早くおすすめ教えろよ」という方は、『結局どれを聴けばいいのか?』に飛んでください。


・菅田将暉のオールナイトニッポン

ドラマや映画などを舞台として燦然と輝く菅田将暉さんですが、ラジオでは見る影もありません。
気の良い兄ちゃんがゴリゴリの関西弁で一人喋りを展開していきます。
菅田さんもリスナーをいじり、リスナーも菅田さんをいじるという、パーソナリティとリスナーが同じ目線に立つという深夜ラジオらしいノリも存分に味わえます。

トイレに検尿コップを流してしまい、それを取り除くのに27万円を支払った菅田さん。そんな人間らしい一面を持ち合わせつつも、ドラマや映画などで共演した豪華なゲストが登場することも多く、超人気俳優・菅田将暉であることを思い出させてくれます。
メディアにほとんど登場しないデカレモン兄ちゃんこと米津玄師さんが毎年出演し、生存確認をすることでもおなじみです。
いくつかラジオ番組を聴いているけど、他にどの番組を聴こうかわからない・迷っているという人に刺さると思います。

【追記】
2022年3月をもって菅田さんがオールナイトニッポンを卒業されることが発表されました。(とても悲しい…)


・アルコ&ピース D.C.GARAGE

マウントをとり合い、お互いに勝とうとする。
虚構に虚構を重ね、真実など消えてなくなる。

お二人のトークゾーン以外で、現実の出来事が話されることはほぼありません。
なら聴く意味がないかと言えば、そんなこともありません。
むしろ、そのアルピーワールドに惹き込まれ、ずっと話を聴きたくなるのです。

「平子り」続ける平子さん、ラジオスター・酒井さんのお二人による番組の魅力をもっと伝えたいのですが、うまく言葉にできません。
私の表現力が不足しているからでしょうか。
それとも、虚構しかない世界であるがゆえに、何も覚えていないからでしょうか。


・Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

日本一のラッパーと世界一のDJによるHIP HOPユニットであるCreepy Nuts。
喋りを聴いているだけではそんな功績を微塵も感じません。
言葉で表現することの難しい「勢い」を一番感じることができるのは、この番組であるように思います。
もともとラジオリスナーであった二人による軽快なトークは、月並みですが、時間があっという間に経過していきます。
松永さんが必要以上に何かにかみつき、それをRさんがたしなめるというのはしばしば見られる光景です。
松永さんの方が1学年年上です。

低俗で軽率なポンコツとポンコツな二人ですが、随所に見せるHIP HOPへの愛情はとても大きいものがあります。
HIP HOPへの造詣などは全く存在していなかった私にも、その熱量は十分に伝わってきます。
また、彼らの作品にはオードリーにまつわる曲が多く存在しています。
これは10年以上『オードリーのANN』を聴いているという松永さんの影響が大きいと思いますが、Rさんが紡ぐリリックの奥深さにも感嘆させられます。


・乃木坂46のオールナイトニッポン

メンバーの新内眞衣さんが、週替わりのパーソナリティとともに2人で放送するのが基本的な形です。
ANN1部の中では唯一女性パーソナリティが担当する番組です。
メンバー自身の地元の話や学生時代の話などをすることが多く、アイドルになる前の話を聞くことができます。
ラジオ中の選曲に関しても、メンバーの学生時代の思い出の曲を選ぶことになっているため、数年前に流行した曲を聴いて懐かしい気持ちになります。
いわゆる「深夜ラジオのノリ」はあまり見られませんが、一方でアイドルという職業を盾に建前しか言わないということもなく、夜にふさわしいトーンでのトークには心地よいものがあります。

また、この番組はSHOWROOMで映像としても配信されています。
ラジオとしてだけでなく、映像としても楽しむことができるというのは、アイドルファンにとってラジオへの敷居を下げてくれるかもしれません。

【追記】
6年間パーソナリティを務めた新内眞衣さんが乃木坂46を卒業されたことに伴い、3期生の久保史緒里さんが後任を担当されることになりました。

新内さんと餅に合う納豆について激しい論争(ひきわりであるべきか、小粒であるべきか)を繰り広げた久保さん。新内さんとは違った魅力で番組を盛り上げてくれることは間違いないですね。

新内さん、オツカレサマデシタ!


・佐久間宣行のオールナイトニッポン0

テレビ東京のプロデューサーである佐久間宣行さんが担当するドリームエンタメラジオです。
表舞台に立つ人がパーソナリティである番組が多い中で、裏側の人が担当しているという意味で他とは異なるおもしろさがあります。
番組の収録や企画会議で行った出来事や、思春期の娘さんを持つお父さんとしてのほっこりエピソードなどを聴くことができます。
また、佐久間さんのエンタメに対するアンテナの張り方は異常で、その知識量は一部・二部のパーソナリティの中でもずば抜けているでしょう。
ANNのパーソナリティでは最年長ですが、それを感じさせないほどの熱量でエンタメについて語ってくれます。
膨大な量のインプットが、良質なアウトプットを生み出しているということなんだろうなと個人的には感じています。

なお佐久間さんは、『ゴッドタン』『あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~』(いずれもテレビ東京)などの番組を担当されています。

【追記】
佐久間さんは2021年3月にテレビ東京を退社されました。
そのため、現在はフリーのテレビプロデューサーによるドリームエンタメ脱サラジオとなっています。
仕事の幅が広がった佐久間さんのトークは、破壊力を増しています!


・ハライチのターン!

最近はそんなこともないと思いますが、テレビではどちらかというと澤部さんが目立っているハライチのお二人。
しかしラジオで主導権を握っているのは完全に岩井さんです。
誰もが一度は経験したことがあるような出来事を、信じられないほどファンタジックに表現してくれます。
澤部さんも岩井さんの暴走を止めるべく、必死になって声を荒げています。
そんな澤部さんもあることないこと喋っているので、岩井さんだけが嘘つきということは決してありません。

また、コーナーがすぐに変わるため、ラジオ特有の内輪だけで盛り上がっている感じもあまりありません。
10週間コーナーが続けば、そのコーナーを『本当のハライチのターン!』で放送をすることができるのですが、今までに10週続いたコーナーはないため、『本当のハライチのターン!』で放送されたこともありません。
何を言っているのかわからないと思いますが、私にもわかりませんし、澤部さんもわかっていません。

なお個人的には、私が聴いている番組の中で最もジングルがカッコ良いと思っています。
ジングルとは、CM前・CM明けに流れる短い音楽のことです。
特に岩井さんのフリートークが始まる前のジングルは、真打登場感があってすごく好きです。


・バナナマンのバナナムーンGOLD

バナナマンの二人に加え、放送作家のオークラさんと3人で放送していると言って良いでしょう。
この番組は、生放送中に読まれるメールの数が多いことが特徴的です。
メールには、(特に日村さんに対する)忖度のない悪口が盛り込まれています。
これは番組が持つ長い歴史によって醸成されたノリによるものです。
また、設楽さんや日村さんだけでなく、スタッフさんにもあだ名がつけられるなど、番組のチーム感を感じることもできます。
一つの番組に対する登場人物が多いことから、すべてを理解するのに時間がと思いますが、逆にラジオ特有の内輪感を最も体験できるのがこの番組かもしれません。

また、番組内の企画が最もテレビ的であるように感じます。
クイズをすることが多く、二人(三人)が異常に盛り上がります。
テレビをよくみる人も、楽しむことができるラジオだと思います。


・霜降り明星のオールナイトニッポン

第7世代(もう誰も言っていない)を引っ張るエリートコンビによる番組です。

ハガキ職人が腕を振るうコーナーの数が多いことが特徴で、最も多くのメールが読まれたリスナーが3か月に一度表彰されます。そのため、リスナーの中で有名な職人の方が何人もいらっしゃり、毎回の放送を盛り上げてくれます。また、春・夏に開催される「霜降り甲子園」では、「一番おもしろいリスナーを決める」をコンセプトにネタメールを募集し、リスナー同士の熱い戦いが繰り広げられます。

通常の放送ももちろんおもしろいですが、いわゆる「神回」が多いのも特徴でしょう。
せいやさんが文春砲を食らった後最初の放送では、正装をして2時間せいやさんがボケ続けましたし、せいやさんが体調不良で番組を欠席した時は、粗品さんが2時間で1000通のメールにツッコミ続けました。
ネットニュースになりやすいと嘆くお二人ですが、それだけ聴きどころがあるからこそなのかもしれません。


・三四郎のオールナイトニッポン0

私が聴いている中では最もくだらない(意味の分からない)番組です。
小宮さんも相田さんもイカレです。
「もしも〇〇だったら…」のような話はラジオにおいてテッパンですが、この設定が狂っています。
「もしも小宮さんがゾンビゼミになったら」「エアールービックキューブ対決をしてみたら」などの話をしたことがあります。
文字だけで内容を伝えるということは野暮であると思っていましたが、内容のイカレ具合だけなら伝えられているかもしれません。

ラジオには数か月に一度聴取率(テレビで言うところの視聴率)を調査する一週間がありますが(いわゆる「スペシャルウィーク」)、一年のどこかのスペシャルウィークで必ず中山きんに君が登場することでも知られています。
好きな人と嫌いな人が完全に分かれる「珍味回」と言われているので、興味のある人はこの回を聴いて自分に向いているかを判断すると良いでしょう。

この番組には、ファンクラブというものが存在しています。
ファンクラブでは、過去の放送や限定ラジオが聴けたり、お二人が書くブログ・文学作品と見紛うほどにクオリティが高い放送後記が読めたりと、ヘビーリスナーには嬉しいコンテンツがたくさんあります。
なお、筆者はバチボコプレミアムリスナー(ファンクラブ会員)です。


・オードリーのオールナイトニッポン

私がラジオにハマるきっかけをくれたのはオードリーの二人です。
二人は男子高出身ということもあり、男子校特有の気持ち悪いノリを存分に味わうことができます。
CMをまたがずに40分以上オープニングトークを展開したかと思えば、ラジオなのに春日さんが体を張ることだってあります。
ラジオのイベントで武道館を埋めたことがあるほど、熱心なリスナー=リトルトゥースが多く存在しています。

スペシャルウィークの聴取率調査では、現在V35を達成しており(2022年2月現在)、数字からもその人気ぶりをうかがうことができます。

この番組を形容する最適な言葉が見つかりません。
とにかく本当に多くの人に聞いてほしいと思っています。

ちなみに個人的には、全リトルトゥースは『あちこちオードリー』と『日向坂で会いましょう』(いずれもテレビ東京)を心の底から楽しむことができると思っています。


結局どれを聴けばいいのか?

①全くラジオを聴いたことがないという方へのおすすめ

・『オードリーのオールナイトニッポン』
・『ハライチのターン!』
・『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』

『ハライチのターン!』は、最も初心者向きだと思います。
上にも書きましたが、ずっと聴いていないとあまり内容がわからないという部分がとても少なく、ラジオの番組としては最適だと思います。

『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』は、深夜ラジオの代名詞ともいえるような番組だと思います。
こちらもわかりづらいコーナーが少なく、ほとんどの時間が二人の掛け合いなので多くの人が楽しめるはずです。

『オードリーのオールナイトニッポン』は個人的な好みです。
とにかく聴いてください。

②いくつかの番組を聴いているけど、次はどれを聴けばいいの?

・霜降り明星のオードリーのオールナイトニッポン
・佐久間宣行のオールナイトニッポン0
・菅田将暉のオールナイトニッポン

『霜降り明星のオールナイトニッポン』は、①に入れるかを迷いましたが、コーナーが少し多いためこちらに入れました。
とはいえ、ずっと漫才をしているかのような内容なので、終始笑っていることになります。

『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』は、佐久間さんの世代が他のパーソナリティとは異なるため、他の番組とは趣の違った内容を楽しめます。
若い世代の人以外でもついていけるような内容になっていると思います。

『菅田将暉のオールナイトニッポン』は、パーソナリティのギャップを一番感じられる番組かもしれません。
初めて聴いた人は、「え、菅田将暉ってこんな感じなの?」と感じてしまうと思います。


まとめ

上記の番組だけでなく、他にも聞いている番組がいくつかありますが、文章を書けるほどのリスナーではないため、そちらは省略しました。

何らかの形でこの記事に辿りついた人たちの道標のような役割を果たせていれば幸いです。
最高の「内輪」を一緒に楽しみましょう。


※見出し画像はニッポン放送公式Twitterより引用しています。
https://twitter.com/1242_PR/status/1248615602941341696