脱中国は厳しいかも?良品計画株主総会
質問:地政学的リスクを伴う、従業員の安全の確報について、当社中国を中心とした海外展開を推進し、北京にもフラッグシップ店を設けるということで、手堅い市場が中国にあるということは認識してはおりますけど、先日深圳の日本人学校の生徒が殺害された。それ以降も自動車で35名ひかれてということもあって、中国という国のリスクが高まっている。特に日本については歴史認識や領土問題の認識の差異から安全性ということから厳しい状況になっている中で、当社中国の支店398店舗ある中で従業員がおおよそ何名いらっしゃるのか?そして日本人従業員の安全確保をどのようにしているのか?会社によっては退避しているとかリモートでやっているとかというような声を多々聞くようになっております。撤退している企業も多数あるということも聞いております。以上いかがでしょうか?
司会:会社全体のリスク管理全般についてと中国に於けるリスクについて各々担当から回答致します・
海外担当:地政学的リスクについて、リスク管理委員会でどんなリスクがあるか?を議論しています。地政学的リスクはかなり大きな問題で社内でも出るようなっております(略)。特にエクスポージャーの大きい中国とか東南アジアに関しては現地情報を細かく調査を致してております(以下略)
中国担当:従業員ですけど、数名家族を帯同しております。実際には地域のコミュニティーもございますので、そこで数々安全策を取っております(略)。不安を持っていたりする場合一時帰国を許可しております(以下略)。
<備考>
東京国際フォーラムのホールにて開催。参加株主は事前申込で100名オーバー。ライブ配信あり。
人気企業で土曜日開催ということで多数の株主参加し、多数の質問者がいる状態でしたが、質問者は質問の前に質問席に座る形だったので、何度も手を上げてということにならない形でしたのでそこら辺は非常に良いと思います。
海外展開に於いて約700店舗の内、約400店舗が中国ということの展開になっているので、取り敢えず中国に対するリスクとういことの対応を質問することによって、少しづつ脱中国ということの方向に向かわせるようなことを目指してみました。一時帰国を許可するというようなことを言っているということはやはりそれ相応のリスクがあるという認識ではあると思います。ただ、私の質問の後に中国市場のこれからどうなるのか?という質問をしている中で、今は停滞しているがまだ成長するということの話をしていたので、良品計画に於いては脱中国への道のりはかなり厳しいと思います。