感覚を論理的に説明する難しさ
以前にも少し書いたがアルゼンチンタンゴを最初に習ったのは10年くらい前だったのだが、2年間そこそこレッスンに通ったのにまったく理解できず、うまくなれずやめてしまった。
今思えばその時に習った先生との教え方の相性もよくなかったし、おそらく1つのレッスンに人が多すぎたので先生に直してもらう時間も少なかったのだと思う。
アルゼンチンタンゴは重心の動きや身体のひねりを理解しなければいけないのだが、見た目の動きが少ないので初心者には特にわかりずらいと思う。また動きが小さい分感覚に頼るのだがその感覚を掴むのが難しい。
以前感覚を伝えたいが故に、わかりにくい比喩だらけだったり、ほぼ説明になっていないレッスンを受講していたことがある。
具体的には
「2人の間にある空中の柱を一緒に押しましょう」
→2人の距離と手のテンションを保って歩きましょう。(フレームをキープしよう)
「すぅ~と吐いてぐぅーと」(動きを見せてるので、もはや動詞もない。この先生、異常に擬態語が多かった気がします。)
「肩に止まってる鳥をふわっと動かして」
は、鳥?何のこと?突然おかしな比喩登場。
→単純に柔らかくふわっと肩を動かしてと言ったほうがわかりやすくないですか?
外国人の先生に至っては「More Passion!」 みたいな教え方でもはや教えているとは言えなかった。
タンゴを踊るために色々マインドがあるのはわかるのだが、生徒に伝わらなかったら意味ないので、もう少し伝える努力をしてほしいと思う。
というかタンゴだけだはなく芸術系の先生はそういう人が多い。才能で踊ってる人が多いからかもしれないけれど。子供の時からダンスやっている人が多いのでダンス未経験者の身体とか筋肉とかそういうものがもしかすると、理解できないのかもしれない。
私はダンス経験はあるほうだとは思うがラテンをソーシャルばかり踊ってきたので姿勢も気にしていなかったし、コアもあまり強くなかった。なのでタンゴが踊れるようになるまでにかなり筋力面で苦労している。
最近は初心者クラスのアシストをしているのだが、できるだけシンプルな言葉で具体的に説明する努力をしている。外国人クラスで英語で教えていると音楽やリズム表現の仕方などは限界を感じるので、英語のレッスン動画で伝え方を勉強をしたほうが良いのかも。いやその前にリーダの勉強かな。。