フルローンで購入した新築マンションを売却すると~CFシミュレーション~
こんにちは。大家兼不動産屋の廣田です。
不動産投資の出口戦略で物件を売却します。今回の記事では、フルローンで購入した物件の売却について書いていきます。
フルローンで購入した物件の収支に関しては、以前の記事を見てください。
売却価格はどうなるか
物件の価格は、特別な物件以外は、新築時の価格が一番高く、その後築年数が経過するごとに下落していきます。
新築物件は、購入後すぐに中古物件という扱いになり、価格に関しても10~20%下落すると言われています。
また、収益物件の価格は、表面利回りでも判断されます。表面利回りは、新築時が低く(価格は高い)、その後築年数の経過によって上がっていきます(価格は安くなる)。
売却時のキャッシュフロー試算
前回の記事で試算した物件のローンの返済中に売却した場合のキャッシュフローを試算しました。
実際のは、新築後の経過年数により、売薬がは下落していく傾向になりますが、今回のシミュレーションでは、売却額を固定しています。
購入後、8年目までは、売却CFはマイナスとなります。つまり、売却時に自己資金を投入しないと、ローンの精算や納税ができません。
この売却時CFに、それまでの累計手残りを加味した累計CFは、14年目までマイナスになります。つまり、14年目までは、この物件への投資は、マイナスということになります。
このシミュレーションでは、売却価格を、購入額の80%に固定して試算していますが、実際には、経年でもう少し下がっていくことも予想されますので、売却時CF、累計CFがプラスになる時期は、8年、14年よりも遅くなると思います。
また、売却CF、累計CF共に、プラスに転じた以降上昇する結果となっていますが、これも、売却価格を固定しているためです。実際には、このシミュレーションの数値より、どちらのCFも少なくなると思います。
30年後累計CFは、1千万円超?
今回のシミュレーションでは、30年後、購入額に80%で売却できれば、売却CFは、2千万円を超えますし、累計でも1千万円を超えます。一見すると、30年後に売却すれば、1千万円の現金が得られるに見えます。しかし、30年間物件を運営するために投入した自己資金は、累計で1千3百万円になります。つまり、物件を購入しなくても、1千3百万円貯めることができたことになります。
まとめ
フルローンで購入した新築物件を途中で売却すると、ある程度年数が経過しないと、投じた資金よりマイナスしてしまいます。
今回のシミュレーションでは、売却額を、購入価格の80%と固定しているため年数が経過すれば、累計CFの高くなっていきます。しかし、実際には、新築後の経過年数に応じて、売却額は下落していきます。そのため、実際の売却時CF、累計CFは、今回のシミュレーションの結果より低くなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日はこの辺で、次回また。