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トホホな結果!?投資用新築マンションの購入 ~CFシミュレーション~

こんにちは。大家兼不動産屋の廣田です。

今回の記事では、販売されている投資用の新築マンションをフルローンで購入した場合のキャッシュフローシミュレーションをしてみました。その結果について書いていきます。

シミュレーションの条件

投資用マンションの販売資料を元に、条件設定をしました。

鉄筋コンクリート造 4階建 4階の1室 エレベーターなし
東京23区内 私鉄駅 徒歩5分
間取り 1K 専有面積 約25㎡
販売価格 3350万円
想定家賃 113、000円/月 表面利回り 4.0%
管理費+修繕積立金 10,000円/月
ローン
借入額 3350万円 金利1.8% 返済期間 30年
元利均等返済

シミュレーション結果

税引き後のキャッシュフロー(手残り)のシミュレーション結果は下のグラフの通りです。

ワンルーム税引後

税引き後のキャッシュフロー初年度から15年目まで年間約37万円のマイナス、その後マイナス額が増え、30年目のマイナス額は年間55万円のとなります。30年間でマイナス額の累計では、約1300万円になります。

15年目までは、設備に減価償却費が計上できるため、課税所得がマイナスとなり、税金は0になり、16年間から税額が発生します。

31年目からはローンの返済が終了するため、税引き後のキャッシュフローは、プラス約89万円に転じます。累計手残りは、45年目にプラスに転じます。47年目の手残りに累計はプラス約200万円となります。

他の投資をしたら 

新築マンションをフルローンで購入した場合、初年度から年約37万円(月額約3万円)の資金と投入する必要があります。
この資金を、新築マンションではなく、リートや投資信託などで運用するとどうなるか試算すると

投資額 毎月3万円 30年間(360か月) 総額 1,080万円
  2%で 複利で30年運用すると    約1470万円
  3%で 複利で30年運用すると    約1730万円 
  4%で 複利で30年運用すると    約2050万円 

となります。  

まとめ

30年目までに、累計で約1300万円資金の出費があり、31年目から年間約89万円のキャッシュフローは得ることができ、累計キャッシュフローが、プラスになるの45年目です。

新築で購入して、47年間で手元に残る金額がプラス約200万円となります。この結果をどのように受け取るか人それぞれだと思います。もちろん、このマンションを売却すると更に現金収入が期待できます。

今回のシミュレーションは、ある条件を設定して行ったもので、すべてのケースに当てはまる訳ではありませんが、傾向は理解していただけると思います。

シミュレーションの詳細条件は次の通りです。

減価償却
建物価格 = 販売価格 × 70%
建物本体 = 建物価格 × 70% 47年 定額法 
設備 = 建物価格 × 設備30% 15年 定額法
空室損 = 想定家賃 × 5%
運営費 = 想定家賃額 × 15% +1万円(管理費修繕積立金)
税率 = 課税所得 × 30% (所得税+住民税)

最後までお読みいただきありがとうございました。
今日はこの辺で、次回また。

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