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「新築ワンルームマンション投資」って大丈夫?⓶

こんにちは。大家兼不動産屋の廣田です。

今日は、前回の「新築ワンルームマンション投資」の2回目です。

「新築ワンルームマンション投資」って大丈夫?⓵

セールストークのポイントにはいろいろ突っ込みどころがあります。

まずは、毎月の支出が1.6万円というところですが、この1.6万円の根拠は、支出は、ローン返済額+管理費・修繕積立金=8.6万円に対して、家賃が7万円入ってくるから差し引き1.6万円の支出というとです。
      8.6万円 - 7万円 = 1.6万円

しかし、現実には、ローン返済額や管理費・修繕積立金のほかに、固定資産税、火災保険料、修繕費などが発生するため、支出する金額は8.6万円以上になります。

マンションなどの賃貸住宅を運営する経費は、ローンの返済額を除いて、家賃額の15~20%かかるのが一般的に言われています。
今回の場合、1~1.4万円程度の費用がローン返済額以外に発生します。
(今回は、管理費・修繕積立金は、15~20%に含まれるいつことで試算します)

また、家賃額が7万円でも、常に入居者がいる状態であれば、毎月7万円に収入が入ってきますが、実際には数年に一回入居者が入れ替わることがあり、入居者は入れ替わるタイミングで、1ヶ月程度の空室の状態 つまり、家賃が入ってこないことがあります。特に、ワンルームマンションの様な単身者用の物件では、入居期間が短いので、空室による損失が発生する頻度は高くなります。

空室による家賃の損失は、5%程度と言われており、今回の場合では、この損失を加味すると収入額が7万円から6.7万円になります。

支出と収入を現実の数値に見直してみると、毎月の支出額は、2.3万円~2.7万円になります。
      9~9.4万円 - 6.7万円 = 2.3~2.7万円

という感じで、セールストークで伝えられた毎月の支出額が実際には多くなります。

今日はこの辺で 続きは次回また。

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