区分所有建物の登記情報の見方
こんにちは。大家兼不動産屋の廣田です。
今回の記事では、区分所有建物の登記簿について書いて行きます。
区分所有建物とは
一つの建物中で、構造上、利用上を独立した区画であり、それそれに所有権がある建物を区分所有建物といいます。
区分所有建物の中で独立した区画を「専有部」、共有されている部分を「共用部」と呼びます。
区分所有建物の登記情報の特徴
複数の区画を持つ、区分所有建物の表示登記は、開発業者などが一括して登記することができます。
それぞれの専有部の所有権は、「区分所有権」と言われ、専有分の所有するためのその建物の敷地の権利を「敷地利用権」と呼ばれます。区分所有権と敷地利用権を切り離して処分することはできません。
区分所有権を一体で登記された敷地利用権を敷地権と呼びます。
区分所有建物の登記情報の見方
一般的な登記情報の見方は、以前の記事をみてください。
区分所有建物の登記情報は、一括で登記される、敷地権の関係で、通常の不動産の登記情報と表題部が違っています。
専有部の家屋番号
区画された専有部ごとに、家屋番号が記載されています。家屋番号と部屋番号が関連していない場合があるので注意が必要です。
表題部(1棟の建物の表示)
建物全体に関する内容が記載されています。
表題部(敷地権の目的である土地の表示)
敷地利用権と区分所有権を一体で登記した場合、敷地権に関する内容が記載されます。
表題部(専有部分の建物の表示)
ここに、対象となる区画の内容が記載されます。建物名称は、部屋番号になるのが一般的です。
表題部(敷地権の表示)
敷地権の種類は、「所有権」「賃借権」「地上権」などがあります。専有部に対する敷地権の持分の割合が記載されています。
まとめ
すべての区分所有建物の登記情報に敷地権と一体で登記されている訳ではなく、登記情報を見る場合は、注意が必要です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日はこの辺で、次回また。