ゼロゼロ物件
こんにちは。大家兼不動産屋の廣田です。
今日は、ゼロゼロ物件について書いていきます。
ゼロゼロ物件とは
ゼロゼロ物件とは、敷金・礼金がゼロ円という物件です。
通常、賃貸物件を契約するときに、敷金・礼金などの多額な費用がかかります。多額な初期費用が、入居契約のネックとなることがあり、敷金・礼金をゼロにし、初期費用を軽減することにより、入居促進につなげることを目的としています。
ゼロゼロ物件≠初期費用ゼロ
ゼロゼロ物件であっても、仲介手数料、火災保険料、保証委託料などの費用は通常通り発生するため、初期費用がゼロ円になる訳ではありません。また、敷金が取らないかわりに、退去時に入居者が負担するルームクリーニング費用を契約時に、徴収をする物件があります。
短期解約違約金
ゼロゼロ物件は、初期費用が比較的安いので、入居期間が短くなる傾向があるため、
「入居期間が1年未満で解約する場合は、1ヶ月分の違約金を徴収する」といいような、短期解約違約金の設定している物件が多くなっています。
また、解約予告期間は通常の1ヶ月ですが、ゼロゼロ物件では2ヶ月とされている物件があります。
ゼロゼロ物件が増加する背景
最近、ゼロゼロ物件が増えていると言われています。増加している原因として
・空室の増加による空室対策として。
・保証会社の普及し、家賃滞納に対するリスクがヘッジできるようななった。
・退去時の敷金トラブルに発生の回避
などの理由が考えられます。
立地が悪い物件や築古の物件などの、競争力を失って物件にゼロゼロ物件が多いようです。
ゼロゼロ物件のメリット・デメリット
ゼロゼロ物件の大家さんから見たメリットは、入居促進と敷金トラブルの回避だと思います。
デメリットとして、入居者の属性悪化と収入減があります。
まとめ
令和2年度住宅市場動向調査によると礼金なし物件は、40%程度でここ数年あまり変化がありません。
ゼロゼロ物件が増えているという実感値と差異があります。ゼロゼロ物件は、増えている地区とそうでない地区があるように思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日はこの辺で、次回また。