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REITだって不動産投資だ!

こんにちは。大家兼不動産屋の廣田です。

REITってご存じですか?
不動産投資信託と呼ばれるものです。今回は、このREITについて書いていきます。

REITとは

REITとは、Real Estate Investment Trust の頭文字と取った名称で、不動産投資信託と言われているものです。不動産の証券化の手法の一つです。

投資家から集めた資金で不動産の購入し、その不動産から得られる賃料収入や売却益を原資に投資家に分配します。つまり、直接不動産を所有しないで、不動産投資の効果(分配金)得ることができます。

もともと、アメリカでできた仕組みで、日本では、2001年にREITの市場ができました。日本のREITのことをJ-REITと呼ばれることがあります。

REITの仕組み

不動産投資法人と呼ばれる、法人を設立し、投資証券(株式のようなもの)を発行し資金を集めます。
集めた資金で、不動産を購入し運用します。賃料収入や売却益から得られた利益を分配金として投資家に支払う仕組みです。下図にとおりです。(実際には、もう少し複雑ですが)

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この投資証券は、株式と同じように、証券取引所に上場されていて、証券会社経由で売買することができます。
2021年3月時点で上場されているREITは61銘柄で時価総額は約16.8兆円です。

どんな不動産に投資しているのか

投資対象の不動産の種類は様々です。住宅系、オフィス系、ホテル系というように、分野を限定して投資ているREITもありますし、複数の分野の投資している総合型のREITもあります。
変わってところでは、太陽光発電や物流倉庫へ投資ているようなREITもあります。

REITの価格と分配金

REIT(投資証券)の価格は、証券取引所に上場しているため、日々変わります。価格の変動は、現物の不動産より、大きく、細かく変動する傾向にあります。価格の基本は、投資している不動産の収益力ですが、景気変動や金利動向などの経済状況によっても変化します。

配当金は、不動産投資法人ごとに異なりますが、年1~2回配当されます。配当利回りは、2~5%の程度で、株式の配当利回りよりは良い傾向にあります。実際の利回りは、購入時の価格により変化します。
不動産投資法人は一定の基準を満たせば、法人税がほとんどかからないため、分配金が多く払えます。(受け取った配当金は課税されます)

REITのメリット、デメリット

REITのメリット
  ①少額から投資が可能
   REITは、数万円から投資することができます。
  ②分散投資ができる
   一つの投資法人は複数の不動さんに投資しています。
   一つの不動産の運用は悪化しても、不動産でカバーできます。   
  ③運用の手間がかからない
   実際の運用は投資法人にお任せです。
  ④換金性が高い
   証券市場の上場しているので、換金性が高くなります。

REITのデメリット
  ①価格変動
   不動産の価格の変動のほかに、経済状況の影響を受けます。
  ②不動産投資法人の倒産、上場廃止
   投資法人が倒産すると、投資証券の価値がゼロに近くなります。
  ③分配金の変動
   運用状況や経済状況いよって変動します。
  ④ローンが使えない
   REITの購入が現金が基本です。

まとめ

現物の不動産を購入するだけが、不動産投資ではありません。投資の目的によっては、REITを購入することも選択しの一つです。ローンが使えないので、1度に大きな金額を投資することはできませんが、少額から投資ができ取引市場があるので、積立投資が可能です。
また、運用する手間がかからないので、かなり不労所得に近いと思います。
現物の不動投資にこだわらず、REITという不動産投資があることを理解しておきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。
今日はこの辺で、次回また。

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