主観と客観
上京してビンボー暮らしをしながらも、音楽に夢を持って、音楽最優先の生活を送っていた頃、小室MUSICはこの世の華やかさを享受していた。
カラオケで皆が歌いやすくて、安っぽい(失礼!)打ち込みビートで簡単にハッピーな気分になれるのが求められる音楽なのかい?
全盛の当時から彼の量産する音楽らしきものに辟易してアンチを公言してた俺に、当時のバンドメンバーが言った一言...
「でも、お前はただのアマチュアで、向こうは地位を確立してんじゃん?」
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ニッポンのMUSICシーンには、おおよそヒットチャートとは無縁でも素晴らしいミュージシャンはごろごろいる。
音楽人生を全うして急逝した塩次伸二氏は、亡くなる少し前に日記で自らの立ち位置をこう表わしている。
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「これからの不安などを口にする妹尾氏だが、それはこちらも同じだ、サバイバルゲームは年と共に厳しくなっていくとすると俺や妹尾氏みたいに年輪を重ねて技を磨いて行く職人タイプのプレイヤーは技が磨かれるに連れて仕事が減るという不条理な話になる。」
「月に20本以上ライブが有った月も、こう言うときは帰ってバタンキュー、起きて蕎麦食ってなんやかやとしてるうちにまた現場へ向かう。
いうまでもく演奏家と云うのは日雇い労働者である、しかも補償はない。
音楽好きで無ければ出来ない職業だろう。」
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さて、現在の音楽シーンやいかに?
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