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おしるこ改め、来世と名乗りだしたのは、アイドルミーツというコンカフェからだ。絵に書いたようなメンヘラ(ちょっと前のあのギャ)みたいなビジュアルだった。黒髪ボブで、腕はズタズタ、制服の上からジャージを着て働いてた。
姉と京都に住んでいたんだけど、ODのしすぎで追放され、寺田町というところに住んでいた。初めての一人暮らし。1日目、ODやりすぎでファンシーな絨毯でうんこを漏らした。
アイドルミーツは年上のお姉さんたちが多かった。ぼくの2ちゃんねる(現5ちゃんねる)デビューは初日からだった。めっちゃくちゃ書かれた。調べたら出てくると思う。
ぼくはなんか、ガチ恋製造機と呼ばれていた。セクハラされやすかったりする体質はこの頃身についたものなんだろうか。短い期間で沢山オタクがついた。
アイドルミーツの名の通り、コンセプトはアイドルとプロデューサー、もちろんキャストがアイドル側だ。ぼくはまったくアイドルに興味がなかったのでアイドル曲も知らないし、歌リク(キャストに歌をリクエストできる)のときはクリープハイプを歌っていた。みんなオリ曲持っててすごいなあ〜って思ってたけど、それがBiSHの曲だったり、普通にカバーの曲であることは後に知った。ちなみにここでアイドル初期メンバーのかげひと出会っている。
この頃まだYくんと付き合っていて、事件は起きた。その名も「彼氏、コンカフェ殴り込み事件」。オタクAからたまたまDMが来ていた。返事をしたわけでもなかったけど、それをたまたま見た彼氏、激怒。ぼくが出勤している時、そのオタクAはもちろん来ていて、普通にいつも通り接客していた。その時だ、Aってどれ?と言って入ってきたのは彼氏Yくんだった。血の気が引いた。まあガチ恋製造機と言われてるだけあってガチ恋オタクが沢山いるのに彼氏が入ってきたんだから。まじ血の気って引くんだって思った。その場はオーナーが仲裁してくれてオタクAは出禁という形をとり、私のTwitterアカウントにはオーナーがログインすることで一件落着した。
居心地も悪くなるし、キャスト間でハブられたりとか、掲示板大炎上とか色々あって、起きたらゆらぽむというキャストにグループラインを退会さられてた。
その間2年ぐらいかなあ、2年もいたかなあ。あんまりそこは覚えていないけど、ここでは今も仲良くしてくれているオタクもいるし、楽しい思い出の方が大きいと思う。店長のしょこらさんもいまだに会ったら覚えていてくれてるし、いいお店だったな、なんかぼくが壊しちゃった気がする、それまでのアイドルミーツを。
ここからなんやかんやとコンカフェのゲスト出勤をしたり、Yくんと別れて美容師さんと付き合ってみたもののYくんのことが好きすぎて別れたりなんか思い出したら色々あったような、色々なかったような。
収入的に一人暮らしが無理になったので、姉に頭を下げて京都の家に戻らせてもらった。さよなら寺田町。

ここから京都から大阪に通う日々が始まる。
そんな中、大好きな父が死んだ。

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