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最近ネガティブなことしか書いてなかった気がするのでぼくの楽しい思い出を。
⑫で書いた、その女の子との出会いはぼくにとっては必要なものだったと思う。なぜかというと例の新年会イベントで「ユニット組まない」と耳打ちしたお客さんが、「渋谷まゆげ」というバーで働かないか?と誘ってくれたからだ。
まゆげはとっても楽しかった。初めはバイトがぼくだけだったので金土日の週3、金土は朝までの営業をしていた。そのバーに立っていることは最初伏せていたので、元からそのバーに通っていたお客さんや、どこからか聞きつけてくれたお客さんだけで、ほんと4〜5人ぐらいだった。深夜もそのメンツでひたすら始発を待つ時間が結構好きだった。お酒を飲まないのに来てくれるお客さんもいた。なにげない会話が楽しかった。RAiSEではなく来瀬としてオタクの前に立つのは最初不安だったけど、実は馬鹿ほど酒を飲むことも、馬鹿ほどタバコを吸うことも、オタクのみんなは非難しなかったし、笑ってくれた。鼻から煙出すのだけやめて、と言われたけど。
まゆげにいた期間はほぼまる2年。ぼくが働いていることを公表してから、お客さんも増えた。まゆげはご飯も美味しくて、賄いがすっごく楽しみだった。どんどん知り合いも増えて、アイドルの時に1度だけ会いに来てくれた人とか、会いに行けなかった人とか、色んな人に会えた。コロナが始まって、ズーム営業で泥酔したり、20時閉店(一応)になったり、バーで働くバイトの子も増えて、僕は基本木土出勤になったけど、それもすごく楽しかった。
ダーツにハマって狭い店内にダーツ台を設置してもらって、みんなで腱鞘炎になるまでダーツをやったり、お花見をしたり、深夜の路上でローストビーフ食べたり、なんだかアイドルの時とは違うけど毎日がすごくキラキラしてた。
生誕も2回やらせてもらった。お花も出してもらったり、みんな打ち合わせしてないからケーキがいっぱい出てきたり、シャンパンを沢山あけてもらって泥酔して、ほんと楽しかった。
まゆげで働いてくれた女の子に「りのぴ」というぼくの大好きな友達がいる。その子はとっても可愛くて、めちゃくちゃ面白くて、東京に行ってよかったって思う理由の一つだなあ。また一緒に酒飲もうね。
東京の家の更新もあり、姉の結婚もありで大阪に戻ることを決めて、僕は3月にまゆげ卒業式をしてもらった。
卒業証書をもらったときは泣いてしまった。初めて「最後までやる」ってことができたから。たくさんたくさん愛されて、たくさんたくさん飲んで食べて、今もそこに来てくれたお客さんとは仲が良い。WEARのときは別の子推しだったからあまり喋ったことがない人とかも、WEARではない来瀬だからこそ会ってくれたんだと思うし、ぼくがやめた後のWEARのオタクも、ぼくがRAiSEじゃないからこそ来てくれたんじゃないかな。
心がすり減ってODをしてしまうことは、もちろん東京の間もあった。そのときはやりすぎて左足が麻痺してしまって3ヶ月ほど出勤しても座ってたけど、それでも許して貰えて、本当にいいお店だった。バーに立てば心がすり減ってたことを忘れるぐらいニコニコできた。
チェキもいっぱい撮った。高円寺でも沢山遊んだ。出勤する度ゲラゲラ笑った。まゆげの来瀬は無敵で、ハロウィンの渋谷だって怖くなかった。みんながいたから。

まゆげのオーナーゆうさん、美味しいご飯をいつもありがとうございました。おなかが痛くて遅刻するのは今もですか?

まゆげでの日々はぼくのだいじなだいじな思い出だ。アイドルの2年間とは違う、でも上書きでもない、まゆげって名前をつけて保存してあるよ、頭の中に。

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