NEXUS.30を終えて...
2月26日 Fighting NEXUS.30、本年度初の遠征試合でした。
POD GYMから2名の新人が出場し、結果は1勝1敗けと云う結果と成りました。
昨年11月20日に北海道で行われたNexus SPROUT North.1のプロ昇格トーナメントに優勝し、本年度よりうちのジム所属となり破格のプロデビュー戦を今回のNEXUS本戦で行わせて頂いた中里侠斗はまだ17歳の高校3年生。試合後に卒業式に出席するつもりで大きな荷物を引っ提げて挑んだプロデビュー戦は三ラウンド激闘の末判定0-3で破れました。
そして、試合後に嘔吐し、救急車で運ばれ、眼窩底骨折が判明。残念ながら卒業式は出ることが出来なくなってしまいました。
これもプロ格闘家を選んだ彼の道。この世界は怪我が付き物です。
格闘技をやっているとこう云うこともありますが、めげずにこれをバネにまた這い上がって貰いたいと思います。
試合の内容は前半は打撃で優位に立ち押しておりましたが、延長戦で完全に漬けられてしまい相手に軍配。キャリアの差が出た感じです。しかしながら、試合の内容は主催者を始め、回りからは絶賛の声が多数上がっており、負けはしたもののインパクトは残せたように思います。
もう一人の伊藤光の方は、伝統派空手出身の選手である相手の打撃のリズムが掴みづらい中、何とか組付き、積極的に組みの強さも見せることが出来、過去2戦打撃でTKOを築いて来た中、反り投げで二度相手を投げつけたり、積極的にテイクダウンを狙い、足関節、サブミッションにも挑戦しました。組の強さも見せることが出来、こちらは文句なしの判定0-3で勝つことが出来ました。伊藤はこれでプロ三連勝と成りました。
過去2戦は打撃でのTKO勝利で早く終る試合でしたので、今回打投極の試合を見せれたのは良かったと思います。
勝った伊藤も敗けた中里も、プロの洗礼を良い意味で与えて貰いました。
どちらも課題が残る良い試合、良い相手に恵まれました。スタミナがどれだけ居るのかが分かるスクランブル戦が出来た試合が積めた事が大きな収穫です。
こればかりは実践でやらせて見ないと、普段の追い込みで何故そこまで練習しないと行けないのかに疑問が残るからね。練習で追い込み切れたら最高なのですが、それもなかなかどうして難しいんです(選手を育てる苦労の一つ)。なので、最後は実践で自らしんどい思いをさせるのが最高の練習なんです。リスクはありますが…。そういう意味で、今回二人が経験したことは、今後の二人次第ではありますが、次に繋げられる大きな収穫となりましたし、二人はそうしなければ強く成りません。
現役中は、試合毎に良かった点と悪かった点を数えて、良かった点は自信とし、悪かった点は課題とし、次に進むしか無いんです。
二人の今後の成長に期待しながら、私は次の生徒達の目標に向かいます。
さぁ、次は3月12日地元北海道でのPFC.29、そして3月26日PANCRASE332に向けて大会の諸々の準備に選手の指導に頑張りたいと思います。
格闘家に休みなし、私にも休みなしです…(汗)
FightingNEXUS.30 完