分かりやすく伝えること
何かを、誰かに分かりやすく伝えるのは難しい。仕事上でのやり取りなら業界の言葉を使えば比較的スムーズに伝わるであろう。問題は、いわゆる素人に(業界外の人)伝える時、これはなかなかの技量を要するのではないだろうか。
友人にパントマイムに誘われた。
題目は、“暗闇のダンス“。「壁やかばん持ち」を想像していたので意外なタイトルだった。
フライヤーを受け取り、席に着く。
はじまった。
引っ張っても引っ張っても引けなくて困っているさま、2人でゆらゆら動く、器械体操のような動き(これがダンスかな?)、表情は常に硬く不機嫌。次第に舞台が混沌とし始める。
これが、前衛的と言うのか?あまりにも抽象的過ぎて、凡人のわたしにはさっぱり分からない。演者の日常の困り感を一方的に見せられているような舞台だった。
あれは何を伝えたかったのか、そもそも伝えようと意図されたものなのか、舞台を思い出しながら駅までの道を歩く、世の中まだまだ知らない事だらけだな、少し嬉しい気持ちになった。
「それ」を知らない人には、極力分かりやすい言葉を用いて、噛み砕いて説明する。「分かりやすい言葉」簡単なようでとても難しいこと、お勉強になりました。