数学科の僕はキングコング西野亮廣さんの良さを独身のアナタに伝える
「よーい、ギリギリッス! 」
僕らが学生の頃、クラスを沸かせていたのはいつも、人気者のあいつだった。そして、あの頃、あいつがモノマネしていたのは、大人気バラエティー番組「はねるのトびら」だった。
レギュラーには、ロバート、ドランクドラゴン、北陽そして、インパルスが抜擢される。こんな最高のメンバーに放り込まれたのは新人芸人のキングコングの二人なわけだ。当時の僕らにはそんな裏事情は知らない。全員が面白く見え、魅えた。このキングコングもコーナーのMCを担当していた。それが『ギリギリッス』である。
西野亮廣さんが冒頭のチャレンジ開始の合図後にスタジオ全体は暗転する。そして「お願いします!」で挑戦虫が一歩を踏み出す。成功したり、失敗したり、この結果から緊張と緩和の波を視聴者に与える。この波はご存知の通り、我々を引き付けた。視聴率は10%前後を取り続けた。2004年は中学生二年生で「好きな番組アンケート」部門でトップにランクインしていたほどだ。
このように人気を取った西野亮廣さんも実はその人気を捨てた。正確に言うと同じ仕事仲間から理解を得られずテレビで見かける日が減っている。これは会社で例えれば、入社したての新人が先輩の意向に背き新しいスタイルで営業し始めた状態に近い。成績を上げ続ければ、クビにはされないだろう、しかし、先輩方からの非難は間違いなく増える。西野さんも同様に成績、つまり金銭的な成功を徐々に上げ続けていたが、型にハマらない後輩に多くの攻撃が集まった。
その火種を三つほど紹介しよう。
一つ目はオンラインサロンの展開である。このシステムも大衆に受け入れらてまだ間もないが、開設当初は西野さんを教祖と呼んだり、泥棒と罵る者もいた。しかし、何を隠そう彼こそが世間の逆風に耐え、先行者利益を獲得し、日本最大級のオンラインサロンの創設者なのである。そう彼は、いち早く新しい物を取り入れた挑戦者なのだ。
二つ目は世界各地での個展の開催である。彼は芸人の顔を持ちながら、タモリさんの推薦もあり、絵本を作る。その手前で絵の勉強をし、フランスやニューヨークで個展を開いた。ゆくゆくは、美術館の制作をすると言う。彼は常々、『笑いで世界を取る』と宣言している。こうした、個展や美術館には十数億のお金が動き、一芸人の出資できる額をゆうに超える。従って彼はテレビに出る本数をわざと減らしているのだ。そう、彼は目的のために最善手を尽くし世界を目指す戦略家なのだ。
三つ目はインスタのDMでのセフレ募集である。顔がイケメンであり、世間から見れば過激な発言しているが、プライベートで甘く腰の低い言葉をかけられる。もちろん年収も高く、知名度ある。一定数の女性にとっては非常に興奮する材料が整っている。また、性欲を持ち込まず、深い意思疎通であると公言する彼のセックスには万全のアフターケアが充実している。気持ちを理解し、気持ちを高揚させ、気持ちを持続させる。そう、彼は女性とのセックスを精巧に性交する成功者なのだ。
さて、この三つの火種、実は単なる嫉妬が原因に近い。僕らは挑戦もできず、戦略も立てられず、成功もできない。しかし、彼は決して神様でも超能力者でもない。僕らと同じ男性で、人普通の間だ。こうしたギャップは僕を彼へと注目させるきっかけになった。僕らで、少しでもその思考を学んで、同じように、いや、それ以上に手にいられる物を手に入れようではないか。童話『アリとキリギリス』のアリのように我慢するのでなく、キリギリスのように鮮やかに生きてみようではないか。では、チャレンジ開始の合図をしよう。
「よーい、キリギリッス! 」
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