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第45回「南大沢地区における新たなスマートモビリティの導入」

UPGRADE with TOKYO 第45回(テーマ「南大沢地区における新たなスマートモビリティの導入」)を開催しました
東京都が抱えるさまざまな課題の解決に向け、これまでにない製品・サービスをスタートアップ企業が紹介するピッチイベント「UPGRADE with TOKYO」が12月23日(月)に開催されました。 

第45回目となる今回のテーマは「南大沢地区における新たなスマートモビリティの導入」。
グリーンスローモビリティやパーソナルモビリティ関連の事業を展開する企業5社がピッチに臨みました。その結果、自社の自動配送ロボット「LOMBY」の機体製作技術や運行ノウハウをもとに、人の輸送を可能とする近距離モビリティを開発し、地域に根差したサービスの実施を提案したLOMBY株式会社が優勝しました。

南大沢地区の移動問題解決に向けたスマートモビリティの導入
東京都は、先端技術等を活用した分野横断的なサービスの社会実装を目指す「スマート東京」の先行実施エリアとして南大沢地区を位置づけ、様々な取り組みを実施しています。
今回のピッチでは、地区内の住宅地から駅・商業施設間(ラストワンマイル)における高低差が大きく、移動の利便性が低いという課題を解決するため、既存の交通サービスを補完するようなスマートモビリティの提案を募集しました。

■優勝社:エントリーNo.3 LOMBY株式会社
『超高齢社会を活性化するロボット移動網の構築』
優勝したLOMBY株式会社が提案したのは、自社の自動配送ロボット「LOMBY」の機体製作技術や運行ノウハウをもとに開発する「人搭乗型」近距離モビリティを用いたサービスです。

現在、LOMBYではコンビニの店舗にて自動配送ロボットによる荷物の配送サービスの実証事業を南大沢地区で実施しています。
協働に向けては、この配送ロボットをもとに人も搭乗できるよう改良し、駅や商業施設等まで自動で送迎するサービスを実施予定です。

本ピッチにおいては、地元住民の移動課題を解決できるかという点はもちろんのこと、将来的には公費負担を前提とすることなく長期的に事業を継続できる提案か、という点が重視されました。
その中で、 LOMBY株式会社は、すでに南大沢地区で実証事業を実施し、地元関係者等との信頼関係を構築していることに加え、地域住民等のニーズを踏まえながら新たなモビリティを開発し、同地区で主体的に事業を展開する提案となっていたことなどが評価され、都の協働先として選ばれることとなりました。

今後、優勝したLOMBY株式会社と都市整備局との間で協働プロジェクトの実施内容・スケジュール・費用等を定める協定内容の協議が行われ、本格的に協働がスタートしていくこととなります。

■エントリーNo.1 合同会社うさぎ企画
『南大沢地区のシニア層の移動や買物を支援する新たなスマートモビリティ・サービスのご提案』
合同会社うさぎ企画は、団地や住宅街で、同地区に住む高齢者を対象に、グリーンスローモビリティによる移動サービスと、運転手による買物袋の運搬支援含めた「買い物支援サービス」を提案しました。

■エントリーNo.2 株式会社モビリティワークス
『グリーンスローモビリティを用いた南大沢地区における交通アクセス機能の向上』
株式会社モビリティワークスは、自社が開発するグリーンスローモビリティ「LSV」シリーズを用いて、南大沢地区の商業施設やクリニックなどの生活拠点を結ぶ定期運行サービスを提案しました。

■エントリーNo.4 株式会社ZMP
『ロボットマネジメントシステムROBO-HIとスマートモビリティRakuRoを活用した南大沢におけるMaaS実証実験ご提案』
株式会社ZMPは、自社の自動運転ロボ「RakuRo」を活用し、駅や商業施設等から自宅までの移動や荷物運搬を支援することで、 誰もが移動や買い物などを楽しむことができるサービスを提案しました。

■エントリーNo.5 WHILL株式会社
『近距離モビリティでつなぐ南大沢地区ラストワンマイルの移動』
WHILL株式会社は、南大沢地区の団地や商業施設、公園といった場所にステーションを設置した上で、自社の四輪モビリティ「WHILL」のシェアリングサービスを実施し、本導入に向けて料金設定の検証を行うとともに、モビリティへの広告掲載やスポンサー制度についても提案しました。

今回のピッチイベントは、南大沢地区における地域住民の移動問題解決に向けて、新たなスマートモビリティを導入し、駅やバス停、商業施設等と住宅地間のラストワンマイルの移動の円滑化を目指すものでした。

優勝したLOMBY株式会社との協働プロジェクトを契機に南大沢地区のモビリティ環境がさらに整備され、これを契機に同様の地域課題を抱える各自治体の移動の利便性が向上していくことを願っております。

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