共助共創プラットフォームを活用した競技団体・民間企業の協働促進（第44回優勝社　ICHI COMMONS株式会社）

生活文化スポーツ局とICHI COMMONSがキックオフミーティング
東京都はこれまでに開催したピッチイベント「UPGRADE with TOKYO」で優勝したスタートアップの皆様と都政課題の解決に向けて協働を進めています。
今回は、第44回優勝のICHI COMMONS株式会社との間で行われたキックオフミーティングについてお伝えします。

パラスポーツ競技団体の課題解決に向けた民間企業とのマッチングプラットフォーム構築
東京都は、パラスポーツを通じた共生社会の実現を目指し様々な取組を行っています。
中でもパラアスリートの活躍は、障害の有無に関わらず誰もが活躍できるという気づきにつながることから、選手の活躍を支える競技団体の存在が重要であると考えています。

しかし、パラスポーツ競技団体は、体制・財政的に厳しい状況で、大会スポンサー・サプライヤーの獲得やボランティア人材・団体運営職員の不足、競技用具開発、練習場所の確保など様々な課題があり、解決に向けて協力してくれる企業等とのつながりを求めています。

こういった状況を踏まえ、東京都は、パラスポーツの普及を目的にパラスポーツ応援プロジェクト「TEAM BEYOND」を発足させ、パラスポーツの認知度や興味関心を高める取組を展開しています。
現在「TEAM BEYOND」には、1,200以上の企業・団体メンバーが登録しており、メンバー同士の交流やパラスポーツ競技団体との連携を促進していくことが重要と考えています。

ICHI COMMONSとの協働プロジェクトは、同社の共助共創プラットフォーム「サステナNet」内にTEAM BEYONDメンバーを呼び込み、双方に対するマッチングや個別案件の伴走支援を行いながら、競技団体と民間企業による新たな取り組みを創出しようというものです。

パラスポーツのさらなる活性化を目指して
ICHI COMMONSが提供する共助共創プラットフォーム「サステナNet」は、社会課題の解決に向け、民間企業だけでなくNPOや自治体、個人など様々なプレイヤーをマッチングするプラットフォームです。

今回の協働プロジェクトにおいては、この「サステナNet」内にパラスポーツ競技団体やTEAM BEYOND会員となっている民間企業を誘引し、プラットフォーム内に新設された特設ページを通じて、競技団体が抱える課題と、企業が提供できるアセットを公開することで相互にマッチングを図り、解決に向けて案件化していくことを目指します。
プラットフォーム上での情報発信やマッチングにおいてICHI COMMONSからサポートを行う他、立ち上がった個別案件に対しては状況を注視しつつ、適宜アドバイザリーを行うといった伴走支援も行っていきます。

特に小規模なパラスポーツ競技団体においては日々の運営にも苦慮するほどリソースがひっ迫している現状もあり、そういった方々をいかに巻き込みつつ、企業と協力し課題解決に繋げていけるかが本プロジェクトにおけるポイントとなります。

 本格的な協働プロジェクトスタートに向けて
12/20（金）に実施されたキックオフミーティングでは、協定書作成に向けた今後の流れの確認や協働内容・スケジュールについて認識合わせを行いました。

今後は新設する特設ページの方向性や協働プロジェクトにおけるゴール、マッチングや伴走支援件数等のKPIなど、本格的なプロジェクト開始に向けた協定内容の検討を行っていく予定です。

■キックオフ会議の様子