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外国籍の児童・生徒向け日本語学習プラットフォーム(第40回優勝社 RAKUVISA株式会社)
RAKUVISA株式会社との連携
UPGRADE with TOKYO第40回「外国籍の児童・生徒の想いに寄り添った言語サポート」に優勝したRAKUVISA株式会社との協働事業では、日本語学習プラットフォーム「RAKUVISA」を活用した日本語学習プログラムの開発を行っています。
協働プロジェクトについて渋谷区の担当者へインタビュー
「外国籍の児童・生徒の想いに寄り添った言語サポート」をテーマとしたUPGRADE with TOKYO第40回。テーマ設定の背景や優勝社が選ばれたポイント、協働プロジェクトの進捗状況等について、渋谷区の担当者に話を聞きました。
第40回のテーマを「外国籍の児童・生徒の想いに寄り添った言語サポート」とした理由は何か。
コロナ禍が明け、海外から渋谷区の小中学校に編入してくる外国籍児童・生徒が急増しており、昨今彼らの滞在期間が高校進学も想定した長期的なものとなっていることから、授業や学習場面で使用される学習言語の習得等、学校生活に困らない程度にとどまらず、より高い日本語能力の習得が求められています。
授業や学校生活、日常生活での支援を目的として、日本語学習・通訳サービス提供や地域住民を巻き込んだコミュニティ構築など、外国籍児童・生徒の日本での生活をより豊かにするための提案を募集しました。
ピッチ開催にあたり、スタートアップにはどのような製品・サービスに関する提案を期待していたか。
・各児童・生徒及びその保護者に寄り添った日本語通訳・翻訳支援
【通訳派遣・マッチング】必要な言語に対応した通訳者の派遣・マッチング
【機械翻訳】学校からの手紙等、文書の自動翻訳等も含めたオンライン翻訳
・各児童・生徒のレベルに合わせたオンデマンド型の日本語学習コンテンツ
・地域住民と外国籍児童・生徒・保護者が参画するコミュニティ形成プラットフォーム
・生成AIを活用した日本語学習サービス
といった、外国籍の子供たちにおける日本語学習や学校生活をより良いものにする上で役立つソリューションを期待していました。
ピッチに出場した5社の中で、RAKUVISA社が優勝した理由は何か。
5社とも本区のニーズに応える素晴らしい提案でしたが、日本語に自信がない児童・生徒にとって、オンライン上で人間の講師相手に日本語のレクチャーを受けたり会話したりすることが効果的であり、持続的かつ高品質な学習環境の構築が期待できることから、RAKUVISA社を優勝としました。
日本語学習プログラムの構築やプラットフォームの開発等、これまでの協働プロジェクトはどんな状況か。
東京都及び運営事務局の手厚い支援を受け、間もなく協定締結に至ります。
また、学習コンテンツの開発やネットワークのセキュリティ要件等の確認も進めており、今年3月には子どもたちが利用できるようになる見込みです。
協働プロジェクトを推進するうえで、障壁となった事象や課題等はあったか。
東京都及び運営事務局がきめ細かにサポートしてくれたので、特段大きな障壁や課題はありませんでした。
これまでの進捗を踏まえ、今後はどのような取り組みを予定しているか。
令和7年3月から児童・生徒対象にサービスの提供を開始し、令和7年12月頃には100名程度のユーザーを想定しています。
また、日本語指導が必要な児童・生徒の日本語能力を向上させ、安心感をもって学校に通えるようになることを期待しています。
本協働プロジェクトを通じて、スタートアップとの協働を行うメリットとして挙げられることは何か。
ゴールを共有し、課題解決のために協議をしながら、柔軟に事業を進めることができることです。
以上、第40回協働プロジェクト「外国籍の児童・生徒の想いに寄り添った言語サポート」に関する担当者インタビューをお送りいたしました。
今後もUPGRADE with TOKYOに関する様々な情報を発信してまいります。
次回のnoteにもご期待ください。