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ゲーミフィケーションを活用した消防訓練VRの開発(第41回優勝社 株式会社マンカインドゲームズ)

東京消防庁とマンカインドゲームズがキックオフミーティング

東京都はこれまでに開催したピッチイベント「UPGRADE with TOKYO」で優勝したスタートアップの皆様と都政課題の解決に向けて協働を進めています。今回は、第41回優勝の株式会社マンカインドゲームズとの間で行われたキックオフミーティングについてお伝えします。

消防学生の実践的な消防活動訓練の効果向上に向けて

東京消防庁消防学校では、多数の消防学生が在籍しており、訓練施設や資器材をローテーションさせながら消防活動の訓練を実施している状況です。教官・助教の指導体制や安全管理面等を考慮すると、一人あたりの訓練回数が限られてしまうことから、訓練の効果をいかにして向上させられるかが課題となっています。

マンカインドゲームズとの協働プロジェクトは、ハイクオリティなゲーム制作に⽤いられるUnreal Engineを活用した消防訓練VRを消防学校に導入し、消防学生の消防活動に関する知識習得やスキルの向上を目指すというものです。

バーチャル空間上で消防活動の現場を疑似体験

マンカインドゲームズは、設計からリリースまでワンストップでゲームやXRコンテンツの開発を行うスタートアップです。

今回の協働プロジェクトにおいては、ゲーミフィケーション要素と消防訓練を掛け合わせたVRコンテンツの開発を行う予定です。開発されるVRコンテンツでは、ゲーム開発や映画・アニメーション制作などの分野で活用され、現実世界に近い3DCGを表現できるUnreal Engineを用いられることが予定しております。Unreal Engineを活用することで、火炎の様子や煙の色・濃度などリアルな火災現場を再現することができ、バーチャル空間上で消火活動の疑似体験を行うことが可能となります。

訓練施設の準備や資器材の手配、天候などさまざまな要因により消防活動の訓練を十分に実施できないことがある状況の中、VRを活用した消防活動の訓練は訓練効率の大幅な向上に寄与することが期待されます。また、消防活動の現場という危険な状況をバーチャル空間で表現するため、消防学生は安全に実践的な経験を積むことができます。加えて、今回の協働プロジェクトにおいて開発されるコンテンツは、複数のシナリオを準備するほか、ゲーミフィケーションの要素が組み込まれた訓練となるため、消防学生の継続的な学習を促進する工夫が施されたものとなる予定です。

東京消防庁・マンカインドゲームズによる協定締結に向けて

11/26(火)に実施されたキックオフミーティングでは、協定書作成に向けた今後の流れの確認や協働内容・スケジュールについて認識合わせを行いました。また、キックオフミーティングの後に消防学校で行われている訓練の様子を見学いたしました。
今後は訓練コンテンツの仕様検討や導入スケジュールの検討など、本格的プロジェクト開始に向けた協定内容の検討を行っていく予定です。

◆訓練の様子


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