省エネ型スマートリモコンを活用した区民の節電行動促進（第43回優勝社　Nature株式会社）

世田谷区とNatureがキックオフミーティング
東京都はこれまでに開催したピッチイベント「UPGRADE with TOKYO」で優勝したスタートアップの皆様と都政課題の解決に向けて協働を進めています。今回は、第43回優勝のNature株式会社との間で行われたキックオフミーティングについてお伝えします。

スマートホームデバイスを活用した節電効果創出に関する実証実験
世田谷区では区全体の脱炭素化に向けて家庭部門のCO2削減に注力しています。持続的な省エネ行動の促進には、一人ひとりの我慢や努力だけでは限界があり、電力使用量の見える化や家電の自動制御、またはナッジによる行動変容を促すことが有効であると考えています。

Natureとの協働プロジェクトは、スマートホームデバイスを用いて家庭の電力使用量を見える化したり、アプリ等を通じた省エネへの働きかけをしたりすることで、持続的な省エネ促進につながるか、区民をモニターとした実証実験を行うというものです。

家庭における持続的な省エネルギー化の実現を目指して
Natureはスマートホームやエネルギーマネジメントに関するデバイスやアプリケーションを開発・提供する企業です。

今回の協働プロジェクトにおいては、「Nature Remo E2 lite」という消費電力モニターと、「Nature Remo Lapis」というスマートリモコンを用いて、区民が消費電力量をリアルタイムに確認できる環境を作る他、エアコン等の家電を遠隔操作・自動制御することにより家庭の省エネルギー化を図ります。

前者のモニターデバイスはコンセントに挿すだけという手軽なものでありながら、1台で家庭全体の消費電力量を逐次モニタリングすることができます。
後者のスマートリモコンは、各家庭の生活パターンや好みに合わせて、快適性を維持しつつ自動で節電を図ってくれる、という画期的なソリューションです。
アプリ等を通じた省エネ行動の働きかけや、スマートホームデバイスによる自動運転との併用など、区内から募ったモニターを複数のグループに分け、各ソリューションが実際どの程度の省エネ効果につながるのか検証することを検討しており、電力使用量が増加する2025年夏頃に第1回の実証を行う方針です。 

本格的な協働プロジェクトスタートに向けて
12/19（木）に実施されたキックオフミーティングでは、協定書作成に向けた今後の流れの確認や協働内容・スケジュールについて認識合わせを行いました。
今後は実証実験の期間やモニター募集、実証実験にて検証する項目、協働プロジェクト全体のKPIなど、本格的にプロジェクト開始に向けた協定内容の検討を行っていく予定です。

■キックオフ会議の様子