【不定期】音楽キュレーションnote⑦~音楽ストリーミングサービスの普及に向けて~
10月は月初の1回更新のみで、不定期というよりは休止に近い状態でしたこと、反省しています・・・
11月は、不定期ではありながらも更新感を出していきたいと思いますので、引き続き、ご愛読いただけましたら幸いです。
さて、11月最初の投稿は、先日筆者も行ってきました、
NOW PLAYING JAPAN Live vol.2
についてを書いていきたいと思います。
【ポイント】
・音楽ストリーミングサービスの登場により、音楽の聴き方は変化してきて いること
・ヒットやトレンドを作るのはユーザーとその熱量であり、
音楽においては「リスナー」であり、これからのヒットやトレンドを作っ ていく存在としてより重要になっていくこと
・「リスナー」同士のつながりはオンラインだけではなく、ライブといった オフラインも重要。そのサポートとして、「場所」や「環境」を提供して いくことが一層大切になっていくこと
NOW PLAYING JAPANは、音楽ストリーミングサービスと音楽チャートと音楽専門チャンネルが連携し、日本における、新しい音楽のヒットや潮流を作ろうとするプロジェクトです。
世界的にみると、音楽ストリーミングサービスが音楽産業の要になってきていることは間違いない。アメリカでは音楽産業が回復の兆しを見せており、その立役者のひとつとなっているのが、音楽ストリーミングサービスであることは明白である。
(アメリカ、2018年上期:音楽産業の収益の内「75%」が音楽ストリーミングから)
そしてここ日本でも徐々にではあるが、音楽ストリーミングサービスによる音楽の聴き方に変化してきている。(日本、2018年1Q:音楽配信売上の内訳としてストリーミングがダウンロード抜く)
しかし、日本でまだまだその成長が世界と比べて遅いのが、パッケージの存在だ。日本の音楽産業の収益の大半を占めているのが現状、そしてそのパッケージ収益は年々減少傾向にある。配信市場が、ストリーミングサービスの浸透により成長しているとはいえ、パッケージの減少を補うまでには至っていないため、日本の音楽産業はまだ回復の兆しを見いだせていないといえる。
今回は、この点は深堀りはしない。ただ間違いなくいえるのが、
音楽ストリーミングの登場により、音楽の聴き方は変化してきている。
では、音楽の聴き方が変化してきている中で、ヒットやトレンドはどのようにして生まれているのか?
ヒットやトレンドは、ユーザーによって生まれ、その熱量によってその大きさが決まってくると思われる。
音楽においては、「リスナー」が音楽に対する感動という「熱量」によってヒットやトレンドが生まれてくるといえるだろう。
音楽ストリーミングサービスの登場により、よりたくさんの音楽に簡単にアクセスできるようになった。そうなることで、より多く音楽からの感動を得られるようになり、そしてその感動をより簡単にみんなと共有できるようになった。
アーティストからしても、音楽を聴く場所が増えたことは、決してネガティブな要因ばかりではないはずだ(安売り的な感覚ではなく)。これからのリスナーが求めるかたちで音楽を提供することが、音楽を聴いてもらえる接点につながっているからだ。
音楽産業においては、
これからのリスナーがこれからのヒットやトレンドを生み出していく、
そのけん引役となっていくのが、音楽ストリーミングサービスなのだ。
このように音楽ストリーミングの登場と普及により、音楽の聴き方は変わってきて、これからのヒットやトレンドも変わっていくことは明白だといえるが、やはり音楽体験でリアルな場所や環境というのは、いつの時代も変わらず必要だと言える。
それが今回の「NOW PLAYING JAPAN」のプロジェクトにつながっている。
例えば、音楽ストリーミングサービスで新しい音楽との出会いを体験する。それが「今」の音楽シーンでどのようなポジションにいるかを知る。そんな「今」をライブという一種非日常的空間で体験できることは、これまでにはなかったことだろう。
つまり、リスナーみんなの「今」がつながっているということなのだ。
そしてそのつながりを「場所」や「環境」をもって提供していくことが、音楽体験、音楽ストリーミングサービスの普及にもつながっていくことだろう。
最後に、筆者個人の想いも含め、音楽ストリーミングサービスには、幅広いリスナーから支持を集める存在になっていって欲しいと願います。