【起業】ビジョナリーな会社経営のための最重要ポイントとは?
成長したいビジネスパーソンの為の、幅広い知識を横断的に身につけてリベラルアーツ化を目指す note。
本稿では「ビジョナリーカンパニー;ジム・コリンズ」を引用して、会社経営で目指すべきポイントを紹介していく。
【読んでほしい人】
・起業をしている、興味がある人
・稼げればokでしょ、に疑問を持つ人
・どうやって凄い会社を創るか知りたい人
【プチコメント】
ビジョナリーカンパニーを創るうえで非常に大切な思考が盛り込まれている本書に書かれている。特に重要な点を抜粋した。
このブログを読み終わる頃にはきっとビジョナリーカンパニーを創りたくなるだろう。
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#1.会社とは生き物である
まずはビジネスにおける間違いを1つ訂正しよう。世の中にある”成功体験本”を読むと、まるで初めから全てを計画していたかのように綴られていることがある。
ただ冷静に考えてみよう。ビジネスが成功するための変数は果てしなくある。資本力や人脈、世の中の流行、インフルエンサ―の一言━━━。
特にインフルエンサーの一言などはマネージメントできるものではない。━━━誰がさして美味しくもない地球グミが流行ると予想できただろうか。
つまり、自分の中でどれだけ緻密に計画を立て、自信があっても成功するには複数の変数が嚙み合わないといけない。
進化心理学という新興学問では生物界において、弱い種が死に、強い種が子孫を残していく過程で、強者の持つ特徴が市場に徐々に広がり━━━子孫繁栄に成功した父母の特徴は子供へそして孫へ引き継がれる━━━やがてその生物の普遍的機能となると説明する。
例えば、「目」という機能を考えてみるとわかりやすい。手の平についていてもよかったし、後頭部についていてもよかったはずだ。
しかし、顔の前についていることで、獲物を狩るときにも、天敵から逃げる時にも最も効率的に機能するから人間の目は今の位置に配置する。
人間の進化もビジネスも初めから正解が決まっているわけではない。
外界からの様々な刺激を受けて、適合しないものは淘汰され、良いものが残っていくのである。
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#2.ビジョナリーカンパニーのポイント
0からスタートした企業が大きくなるにつれて背負う責任も増加し、社内で立場を守りたい人間が多くなる。
そうすると新たな動きが提案されると、それで既存事業やブランドイメージが崩れてしまったらどうするんだ!と反発されることが一気に増える。
最初は”それ”に挑む気骨ある社員も、やがて疲弊し、藻屑となるか、次の会社へと旅立っていく。
本書ではビジョナリーカンパニーを目指す上でそれではダメだと言う。
ビジネスには上昇か衰退しかない。現状維持は衰退の開始である。これくらいでいいか、は通用しないのである。
達成できるかギリギリのインパクトある目標を常に設定し、追いかけ続けないといけない。
一方で、社内に対して疑問を持って提案をしたり、変革を加えていくメンバーばかりではビジョナリーカンパニーは出来ない。もう1つ重要なポイントがある。
ビジョナリーカンパニーには、「誰と働くか?」が徹底されている。シリコンバレーで複数回上場させている敏腕起業家も、知名度抜群なYoutuberでも基本理念に則していない人は採らない。
日本においてはカルトが悪いワードとして認識されているがそうでもない。━━━地下鉄サリン事件やあさま山荘事件などの過激派を一般的にイメージするのでそうなるのだろう
基本的に”カルト的”というのは所属するメンバが、
共通理念を持って同じベクトルを向いている
ことを指す。
大航海時代のスペイン航海者マゼランとその一行は世界一周という理念を持って一隻の船を進めた。
もし船内に、世界一周ではなく新しい土地に降り立とう、とか、家族に会いたいので引き返そうという乗組員が沢山いれば邪魔されて達成できなかっただろう。
人のバラエティに富むことと組織がカルト的であることは別
なのである。
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#3.素晴らしい会社に指導者は要らない
とんでもない功績を残した場合、率いた経営者やリーダがクローズアップされ、成功した一番の理由なのだと錯覚する。
ただ以上で見てきたように、ビジネスとは生物的であり、仕組みが重要なのである。
まずはビジョナリーカンパニーを創るためには、ラリーペイジやジョフベゾスである必要はないことを理解した上で、そしてリーンスタートアップで複数のビジネスを生み出し検証し、強烈な理念を掲げ、仕組み化していくことが重要なのである。