【起業】高校生から大学卒業するまでの起業準備とは一体
総合的な思考基盤を養うことをテーマに読書した知識を引用・解説していくnote。本稿では「SUPER FOUNDERS 著アリ・タマセブ」より、高校生~大学卒業までにしておけばよかった起業準備を書いていく。
【読んでほしい人】
起業家を志望する高校生/大学生や生徒を持つ先生、起業支援業者
それではみていこう。
#1高校生の起業準備
なんと言っても大学選択が重要だ。まずは大学が起業にどのように良いのかみてみよう。
お勉強ができる=起業ができる、ということではなく、優秀な学生の周りに出来るエコシステムの利活用が感度を高める1つの要因となっているようだ。
キャンパスも大事になる。片田舎のキャンパスになるとインターンや起業に関する情報感度が低下し、周辺のカラオケやボウリングで時間をつぶしてしまうことになりかねない。
また、日本では学部卒レベルで本格的な市場・製品理解はほぼ無いが、修士/博士に進むことで、
参入障壁の高い市場に進出する足掛かり
を獲得できることがある。
バイオテックやメディテックと呼ばれる領域ではやはり門外漢よりも市場理解やコネクションの面で強くなる。
これに加えて私の考えるところでは、学部も重要と感じている。
学部選びではやはり心理学や経済学のようなものよりも、情報工学やプログラミングの履修がある学部の方がいい。
━━━これはエンジニアを目指していなくても、だ。
実際エンジニア観点が全く分からないのでプロダクト仕様の決定に関与しない人間を見かけるが、
多少なりともどのように開発が進んでいるのか技術的な難点はどこか理解できないと、コントロールができていない━━━全然要件と違うものができあがる
ギャンブルになってしまう。
学部・キャンパス周辺環境・知識濃度が大事なことがわかった。その他は、起業支援の活動が学内にあるか、有名な教授がいるかも参考程度にみてみるといい。
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#2大学生の起業準備
さて、無事に入学、オリエンテーション・履修登録が完了。起業アイデアが既にあるのであればbubbleなどのノーコードアプリを使って黙々と作ってみるのもいいだろう。それを以てハッカソンやピッチに応募すればいい。
ただ、そんなアイデアが既にある人も多くあるまい。
どこでもいい、アルバイトではなくインターンを━━━出来ればITやWEBなどテクノロジーベースの業界へ━━━始めてみるのが無難と思われる。
アルバイトとインターンの大きな違いは、現場の人間か本社の人間か、である。牛丼屋やコンビニなどは現場の人間、である。牛丼を頼まれたら出して、品薄になったら商品を棚に並べることをメイン業務とする。
一方で本社の人間は、牛丼の品質改良やマーケティング(決してヤク漬けにすることではないぞ)をメイン業務とする。
もちろん現場でも店長代理や自主的に考えて本社業務の一部を担うこともあるだろう。可能性の問題だ。本社業務をやりたいならインターンを始める方がいい。
ただ気を付けてほしい。インターンと言いながらただ学生を労力として使っている営業会社も多い。そういう会社の文句はこうだ。
━━━営業力さえあれば食いっぱぐれることはない!
興味があれば問題のない範囲でそういう会社を覗いてみるのもよし、事前に先輩や公的機関にその会社のレピュテーションを確認するのもいいだろう。
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#3準備体操としての起業
起業することがゴールでもなく、お金持ちになることがゴールでもない。本当に成功するCEOは、
創りたい世界があり、解決したい課題があり、そのためにバイアウト後もまた次のプロダクト
をつくっている。
バイアウトは最近日本でもIPO以外のイグジットとして主流になりつつある。いわゆる事業売却/会社売却だ。海外ではプロダクトやサービスをつくってPMF後、GAFAM等に売却する構造が多くある。
その資金とバイアウト経験、過程で培ったVCや起業家の人脈を用いて、本格的に大きな事業に乗り出すというのが10億ドル企業をつくる準備運動となる。
以上が大学卒業までに起業準備としてできるアップとなる。学生起業家や若くしてミリオネアになった伝説を聞くと焦燥感が募るが、時期の到来までしっかり意識高く積み上げておくことが肝要だと思われる。