プロスペクト理論を活かす
プロスペクト理論って知ってましたか?
僕は前職のデザイナー時代に先輩から教えてもらった言葉です!!
「人は選択をするとき、得することよりも損失を避けることに強く反応する」
これは「プロスペクト理論」によって説明されますね。されるらしいです笑
これってマーケティングやデザインにおいても非常に重要な考え方です。
例えば、バナーを作る際、こうした行動心理学を意識することが重要だなと学びました。
「今だけ!」マーケティングの文言を支える心理
バナー制作時、「今だけ」や「期間限定」といった文言を追加することで、ユーザーに強い訴求ができることを経験しました。
これこそが、
損失回避の心理を効果的に利用したテクニックだと学びました。
「今行動しなければ、チャンスを逃してしまう」という感覚をユーザーに抱かせることで、行動を促すことができます。
依頼主からの要望通りにデザインするだけでなく、作り手自身がマーケティングや行動心理学の知識を持つことで、提案の説得力が格段に上がることも経験しました
デザインはただ「きれいに見えるもの」を作るだけではなく、ユーザーがどのように行動するかを深く理解してこそ効果を発揮するのだと思いました。
もう一つの例ですが、どこかの記事で見たのですが…
投資を促すために、「老後の資金がなくなる」という表現よりも
「老後の資金を増やす」という表現の方が結果として良かったとか…
どちらもプロスペクト理論としての表現なのだと思いますが、
ポジティブな印象の方がユーザーに与える印象はいいかなって思います。
もし、その場で決断できないユーザーさんがいるとしたら、よりポジティブな印象を伝えれたとしたらサイトやページに戻ってきてくれる可能性があるような気がしてます。
やりすぎのリスク!心理的リアクタンス
しかし、
こうした心理テクニックを使いすぎると逆効果を生む場合があることも学びました。
僕は、ユーザーに対してあまりにも強引に「今買うべきだ」と押し付けると、
心理的リアクタンスが働くことを経験しました。人は自由を奪われると感じた瞬間に反発し、あえて行動を避けたくなる心理が働くのです。
たとえば、「買わせにきている」とユーザーに感じさせてしまうと、行動を引き起こすのは難しくなります。
実店舗の例だと店員さんが話しかけにくるのが嫌だって言う人多いんじゃないでしょうか?
これって買わせにきていると無意識のうちにユーザーに負担をかけている為に起こっている現象だと思います。
そのため、過剰なプレッシャーをかけすぎず、自然な形で行動を促すアプローチが最善だと思います。
みんながやっている!バンドワゴン効果
プロスペクト理論以外にも、
僕はバンドワゴン効果をバナー制作やマーケティングに取り入れていました。
「他の人がしているから自分もしたい」「今、○○人が利用中!」「売上No.1!」
と言った言葉は、ユーザーに安心感を与え、行動を促す強力な手段となります。
結論
プロスペクト理論やバンドワゴン効果などのアプローチは、
バナー制作やマーケティングにおいて非常に効果的だと思っています。
しかし、使用する際には、ユーザーに過度なプレッシャーを与えないバランスが重要だと経験してきました。
デザイナーはマーケターとしての視点も持ちながら、ユーザーの心理に寄り添った提案をすることがサービス普及、売上アップへの成功への鍵だと感じます。
また、施策は点ではなく、線として一貫性を持つべきで、ユーザーにとって自然なフローをつくり、全体として満足感を高める施策が必要だと思います。