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LINUX スワップ領域ってなに


スワップ領域とは

Linuxのスワップ領域とは、コンピュータの物理メモリが不足したときに、ディスクの一部を仮想メモリとして使用するための領域。わかりやすく伝えると、メモリ不足を防ぐ保険のような役割の働きをしています。

具体例①
パソコンに4GBのRAMが搭載されているとします。複数のアプリケーションを同時に開いていて、合計で6GBのメモリが必要になった場合、RAMだけでは2GB分が足りません。そこで、2GBのスワップ領域を設定しておくと、その不足分をディスク上のスワップ領域で補うことができる。

具体例②
大きなファイルや動画の編集ソフトを使用しているとき、ソフトは大量のメモリを消費します。RAMが足りなくなると、ソフトが遅くなったり、最悪の場合クラッシュすることがあります。スワップ領域が設定されていれば、システムは自動的にデータをスワップ領域に移して、作業を続行できる。

RAMとは

RAMはコンピュータやデバイスのメモリの一種で、一時的にデータを保存し、処理速度を向上させるために使用される記憶装置です。


SWAP割り当ての量

ドキュメントによれば、スワップ領域の推奨割り当て量の記載がある。
たとえばRAMメモリが8 GB - 64 GBのコンピューターであれば4GB、ハイバネート(※1)を使用している場合はRAMの1.5倍を割り当てる
14.2. システムの推奨スワップ領域 | Red Hat Product Documentation

※1
ハイバネーションは一度パソコンの電源を切った状態にしても、再起動する際に最後の利用状態を復元できる機能


作成手順

4GBのスワップファイルの作成
(注意)システムのメインディスク(通常は「/」にマウントされているディスク)に配置されるため事前に「/」の容量確保を事前にしてください。

fallocate -l 4G /swapfile


permissionを変更

chmod 600 /swapfile


スワップ領域として設定

mkswap /swapfile


スワップ領域を登録

swapon /swapfile


スワップ領域の確認

free -h


永続化の設定
/etc/fstab を開き以下のコマンドを追加する

echo '/swapfile none swap sw 0 0' | sudo tee -a /etc/fstab


まとめ


懸念
・ディスクを使用するため、データの読み書き速度が遅くなる

メリット
・システムのパフォーマンス改善となる


コストも発生しないため、特別な理由がなければ設定してもいいと思います。

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