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オリンピック新種目「ブレイキン」が面白かった話

 パリオリンピック。
 連日各競技で選手が熱戦を繰り広げています。

 日本勢もある時は実力者が順当に、ある時はダークホースが予想外(と言っては失礼になってしまうけれど)の、そしてある時は長い挑戦の歴史で悲願の、と本当にたくさんのメダルを獲得しています。

 東京オリンピックであまりにゴタゴタした部分が目について、オリンピックそのものに悪いイメージが生まれてしまったので、今回のパリオリンピックは「出る選手は頑張って欲しいけど、あまり競技を見る気は無いな」という感じだったのですが、いざ見始めるとなんだかんだ見入ってしまいます。

 そんな中で、今回から始まった新競技「ブレイキン」が特に面白いと思いました。

 自分は特にダンス経験等はないので見ても技術的なところはサッパリなのですが、カッコよく踊る選手を見ていると自然に気持ちが盛り上がります。
 この辺の感覚は既知のスポーツでいうとフィギュアスケートを見ている時に近かったかもしれません。フィギュアもジャンプの種類とかはよくわからない(中継の際に解説が入るのですが、何回説明されてもよくわからずに見ています)のですが、それなりに楽しく見れています。

 そして、何回か見ていると朧げながらなんとなく各選手のダンスにスタイルがある事は理解できました。今回女子の部はあまり見る事ができなかったのですが、男子の部だと日本人選手のSHIGEKIX選手は「心技体高いレベルでまとまっているオールラウンダー」、HIRO10選手は「波はあるがハマった時の爆発力が凄い、豪快な動きで魅せるスタイル」って感じです。

 HIRO10選手は残念ながら予選で敗退という結果となってしまいましたが、Victor選手との最終戦では大技(見た目が派手なのでたぶんそうだと思う)を連発して会場をメチャクチャ盛り上げてくれました。

 SHIGEKIX選手は最終成績は4位でしたが、技術的な面では一番上手いのでは?と思いました。多彩な技があって見ていて飽きませんでした。素人目で見て世界のトップ3との差はよくわかりませんでした。

 強いて言うなら今回のオリンピックで見た海外の選手は上手く言語化できないのですが、それぞれ動きにクセがあって、それがカッコよさに昇華されていると感じました(特に3位決定戦で対戦したVictor選手はそれを強く感じました)。ブレイキンの採点には「独創性」という基準があるらしいので、動きにクセがありつつカッコよく見える方が、ここの要素が伸びやすいのかなー?と思いました。

 最終的に日本勢がメダルを獲得する事はできませんでしたが、競技が面白かったのですごく満足です。ただ1つ不満があるとすれば、次のオリンピックにはブレイキンがないということです。次のオリンピックはブレイキン発祥の地アメリカなのに……
 今からでも競技に増やしてくれよバッハ会長…
 スポーツ漫画だと今回の経験を糧にした日本勢がリベンジを果たす展開が待っているんだよぉ……

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