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official髭男dismの新曲が凄かった話

 運動中や作業中にちょくちょく音楽を聴きながらやるのですが、ヒゲダンことofficial髭男dismの新曲「Same Blue」が流れてきて衝撃を受けた。

 歌詞が凄くいい。

 これぞ青春、って感じ。
 昔ほどいろんな曲を聴かなくなったけど、初聴きでここまで気に入ったのはMrs. GREEN APPLEの「青と夏」以来、ここ10年くらいで一番好きな青春ソングかもしれない。

 いやしかし本当に歌詞が良い。
 音楽の技術的な部分の絡む話、5拍子と6拍子が混在してて不規則な変拍子が不安定な思春期の心理を表現してて凄い! 的な分析をしてる人もいるけど、残念ながらその手の話は専門外なので正直よくわからない。
 でも、歌詞の事ならまだ曲よりはわかる。
 作詞なんてした事は無いので所詮素人な事に変わりはないけれど、文字を書くのは好きなのでまだとっつきやすい。
 その上で、歌詞を見て「良い」と思った。
 それと同じかそれ以上に「凄い」とも思ったけれど。

春の中 あなたを見た 
見惚れていた 夏模様の中で
移ろう街と逆に 青のまま募る心
秋の空 雪が混じった その全てがとても似合っていた
よそ見する暇もない忙しい世界を 走るように恋をしている

Same Blue歌詞より

 たったこれだけのフレーズで誰かを想いながら過ごす一年(四つの季節)を完璧に表現できるの、本当に凄いと思う!

 自分が音楽を生業にしている、もしくは音楽の道で生きていこうと思っていたら、たぶんこの歌詞を書ける人間と同じフィールドで競わないといけない事に絶望すると思う。

 小説家とかライターとか、文字を書く仕事で生きていたとしても、この才能に無茶苦茶嫉妬したと思う。
 というか正直に言うと、自分の才能に見切りをつけて全く違う分野で就職した今の自分でも、心の奥に燻る残り火とも呼べないくらい僅かに残った熱がチリチリ疼いてるように感じる。
 元々ヒゲダンは結構好きだったけど、今回の新曲は本当に凄い。
 「天才はいる。悔しいが」ってこういう時に使うんだなー、と思った。

 今年出た曲の中では米津玄師の「さよーならまたいつか!」が一番好きだったけどランキングを更新したかも。

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