「こころとからだをつなぐ」ワークショップ開催!
はじめに
いつもお世話になっている,ねこのて先生主催のワークショップ講師として参加させていただくことになりました٩( ᐛ )و
テーマは「こころとからだをつなぐ」というワークショップです。普段は行動療法のワークショップ講師をさせていただいておりますが,いつもとは違うテーマなので,ワクワクしております。
「Th.のからだを通じてCl.のこころに働きかける」
僕が講師を務めるテーマは,「Th.のからだを通じて,Cl.のこころに働きかける」というものです。
小学生の頃からスポーツ空手に携わってきた僕ですが,大学生の時に古武術という奥深い世界と出会い,その魅力に心奪われました。大学院を修了し宮崎に帰省した際に出会った琉球古武術は,僕に新たな視点をもたらしました。現在も,師匠と共に修行を続けています。
古武術では,身体操作と内観(自己及び相手の心身を観察する技術)を重視しています。内観を通じた古武術の技術には,自己の身体感覚を利用して相手に影響を与える要素が含まれています。僕は,これらの技術を心理面接の場面で応用できるのではないかと考え,研究を進めています。
この研究の過程で,「Dumas, G. (2011). Towards a two-body neuroscience. Communicative & Integrative Biology, 4(3), 349-352」という論文に出会いました。この論文は,二人の人間がコミュニケーションを取る際,脳の活動が同期することを明らかにしています。これは,心理面接においてセラピストとクライアントの心身の状態が同期することの重要性を示唆しています。
現在,僕はこの発見を実践に生かしています。エクスポージャー(心理療法の手法)を行う際に,自分自身がリラックスし,丹田(身体の中心部)を意識することで,クライアントにもリラックスした状態が伝わるよう努めています。僕の目標は,自身の身体を意識的に操作し,心理面接においてクライアントとの心身の同期を促進することです。
このアプローチは,古武術の深い教えと現代心理学の融合であるかもしれません。心と身体は密接な関係にあり,これらを理解し適切に扱うことが,より効果的な心理面接を実現する鍵になると考えています。
予定しているエクササイズ
漸進的リラクゼーション
リラクゼーションテクニックは,行動療法の中核技法であるエクスポージャーを行ううえで必須のテクニックになります。興味深いことに,ねこのて先生の行っている漸進的リラクゼーションと僕の行っている漸進的リラクゼーションは同じ系譜を辿っているのですが,教示や身体の動かし方が少しところがあります。二つのリラクゼーションを体験してみて,どのような身体的な変化があるか観察してみましょう٩( ᐛ )و
丹田を作る
古武術に限らず,東洋医学やヨガでも丹田(臍の下6cmの場所)から氣やエネルギーが発生していると考えられています。古武術の稽古を通して,丹田の作り方(使い方?)がわかるようになり,平常心で過ごせることが多くなりました。丹田に意識を向け,丹田ができた状態を体験し,心身にどのような変化が現れたか観察してみましょう٩( ᐛ )و
(予定)痛みや違和感をイメージ化して取り除く
僕の担当テーマは「Th.のからだを通じて,Cl.のこころにはたらきかける」です。痛みや違和感をイメージ化し,それを取り除く方法を現在練習中です。時間が許せば,こちらも体験していただきたく思います٩( ᐛ )و
おわりに
ワークショップでは,興味深い論文をご紹介した後,エクササイズを中心に行っていきたいと思います。リラックスできる服装でいらしてくださいね^^
ねこのて先生や鈴木先生のエクササイズを体験できる役得も楽しみです笑
たくさんの方のご参加,お待ちしております。
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