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秋口のコンシェルジュ #7 オンリーワン・ロンリーワン

 どことなく20代後半の今、人の幸せはそれぞれなのだなといっそう肌に感じるようになった。

 10代後半から20代前半は自分が未熟だった?のもあるのか、ある程度こうだったら大抵の人はハッピーなんじゃないかという見立てがあって。もう少し噛み砕いていうと100人いたら80人はこういう人生が幸せと思う的な。
 
 が、現実はそうでもないなというのが初めに書いた人の幸せはそれぞれだなという話。

 大体この年になってくると家庭を持つことが1つの通過点になりがちで、10代後半20代前半は大学だの専門学校卒業の次に目指すゴールになる印象。

 しかし、自分の周囲というバイアスをかけたうえで、そんな人生を歩んでるやつは割合的には五分五分。

 時代柄1人の趣味を深めやすいのもあると思うが、少なくとももういくつか若いときの幸せ像とはかなり違っている。

 いいことなのか悪いことなのかよく分からない。

 跳び箱は難しいからと諦めていたら意外と飛べちゃったようなノリで今、なんとなく幸せだと思う。一方でえ、本当にこんなものだったの?こんな手っ取り早くハッピーでいいの?という戸惑い。

 だって、人と一緒に何らかの幸せを目指していくって難しい。なのに1人でそれなりにうまくいっちゃうもんだから。

 高級店行かなくてもファミレスを愛してるような感覚なのだろうか(決してファミレスを貶めているつもりはない。むしろ好き)。

 そんな訳で、独特な1人で掴む幸せはオンリーワンでロンリーワン。

 特に言い表しようもなく心はざわざわするのだった。

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