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秋口のコンシェルジュ#20 量産型pick up 特別


 ある現象に関する事例を集めると、基本的には山が出来上がる。擬人化すると似たもの同士が大体集まるようなイメージ。

 山には当然裾というか、麓があって、裾にあるものたちは山の形から離れている。こちらは似たもの同士ではなく逸れものといったところか。

 大抵の人は何か自分の考えや行動がうまくいかなかったときに自分は逸れものに当たるんだなと思って、憂鬱になる印象が僕にはある。

 しかし、どんな山でも山をまた拡大すると小さな山が出来ているのだ。つまり、一瞬その集団において自分が異常と思っても、俯瞰して大きな山と捉えるとまったく外れてないってこと。

 人間という大きな括りで見れば人は結局大多数。俯瞰して観た山の裾でさえ小さな山の連なり。最も、その端っここそが本当の逸れものであり、それがいいことか悪いことかは分からない。

 ここまで小難しく何か言ってるけど、要は沢山の人の中でとりわけ変わってる人なんて滅多に居ないし、自分をそれに分類するのは難しいということが言いたい。だからいちいちマイノリティぶるな〜、と。

 ただ、ポジティブなマインドに向けるために自分は少し山から外れて良いものを人より出せるのかもしれないって発想は良いと思っていて、僕もよくそう思い込むようにしている。

 逸れものだと思って鬱っぽくなるのか、少し特別だと思い込むのか。僕みたいなタイプの量産型人間は常に悩むのであった(ちゃんちゃん)。



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