夏草のひとりごと #20 地球の上で右往左往
地球は何故長方形でも三角でも五角形でもなく丸なのか。
まず、元々は巨大な磁気の性質をもつ単なる小隕石だったのが、その磁力に引き付けられた他の隕石と衝突を繰り返し、大きくなった。
そして磁力は一つの物体の中心に集中していたから丸い形になっていった説があると大学の頃本で読んだ。
ふぅーん。そんな機械的に、何の理由も無く出来て行ったかもしれないのかぁと思ったのを覚えている。
始まりはあってもそこに意味はない。
あるのは出来たという事実と、その過程だ。
世界はどうやって出来上がったのか、そんなことはいつも曖昧だ。
だからそんな世界で生きる自分が今いる理由も曖昧なんだろう。
上に書いた通り、超意思(神的な概念)は無いんじゃないかと僕は思っている。
普段生活している中でこんな話題を話すことは当然滅多に無い。
時々、話したくなる/話したがる人が現れて深く話して、何物にも代えがたい楽しさを感じることがあるけれど……
こんな色々考えても答えはないかもしれない。
という点で笑ってしまうときがある。
頭の中ではああだこうだと侃々諤々で。
でも地球は、世界はたまたま出来上がっただけの僕らを乗せる大きな船に過ぎない?
なんじゃそりゃって。
不満とか、悲しいとかでは無く、アハハって感じ。
いや本当捉えどころのない気持ちばかりが溢れている。
じゃあ、省エネってことで無駄無駄ァ!と適当に生きて良さそうなものだけれど、何故か健康的に汗を搔くような感覚で生きることは面白い。
辛い時、意味はないかものことを思い出すと終わりそうになるけれど。
毎日、毎日、何故か忙しなく僕は、人は右往左往しているんだなぁと思った。