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7歳、こがけんさんの単独ライブに行く

人は笑うと寿命が延びるという。わたしの書いたもので誰かの寿命がもしも数秒間延びるのならば、そんなにうれしいことはない——。

冒頭は高校時代の文芸部OBが卒業時に書き記していた言葉だ。当時、すでに大学生だった彼に会う前から、わたしはこの言葉が好きだった。

彼の書くものはユーモアに溢れていて、言葉遊びが巧みだった。わたしは悲しきかなユーモアセンスが皆無で、だからこそ余計に彼の書くものに惹かれていた。今もユーモア溢れる作風で書き続けていてほしいと、一読者として思う。

笑いが寿命を延ばすのだとしたら、今晩、わたしと長男の寿命は何分延びただろう。

今日は、取材を機に知ったピン芸人、こがけんさんの単独ライブに長男と出かけた。リサーチを兼ねて動画を見ていたらまんまとハマってしまい、背後で盗み見ていた長男も大ハマりしてしまったからだ。

7歳の彼にはイマイチわからないのではと思うネタもあるのに、ハリウッド風リアクションがオーバーだからか、始終ゲラゲラ笑っていた。

こがけんさんは生粋の映画好き。わたしも洋画好きなので、わたしが楽しめたのは言うまでもない。いや、笑った。笑いました。ネタバレの扱いがわからないから、詳細は控えておく。わたしが初めて見たネタのなかでは、コアラがよかったなあ。

目をキラッキラさせて、「ぜんぜん眠くないよ!」と繰り返す長男。お客さんの反応も楽しくて、うん、ライブっていいものだね、とあらためて思う。お笑いライブはわたし自身初めてだった。楽しいなあと思いながら、「場の共有」なんてことを、あらためて考えてみたりして。(マジメか)

親子で笑いの時間を共有できるのもいい。長男は記憶力がいいから、きっと今日のことも何度も会話に出すのだろう。「ここ行ったね」「これ楽しかったね」が増えるのはよいことだ。

21時開演、22時半終演という子どもには厳しい時間帯だったけれど、彼の「行きたい」を叶えられてよかったな。なお、早起きからの昼寝と、夜更かし体制は万全に整えて行った。

聞けば、小学校で息子発信で「オーマイガー」が流行しているらしい。連休明け、「みたんだよ」と自慢するのかな。

母子で芸人さんのお笑いライブデビューを果たし、10連休は残り7日。いよいよ令和がやってくるね。

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卯岡若菜
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