「好き」なのに『苦行』である
絵を描くこと。
小説を書くこと。
楽器を演奏すること。
歌うこと。
「あなたの趣味は?」と聞かれたら、今はこう答えるかなというところです。どれも「好き」でやっている趣味です。
ところが何年か前からこれらに対する負の感情が大きくなっていて。描く書く詐欺は日常茶飯事ですが、まあこれは自己満足の範囲でやっていることなので、よっぽど私の作品を心待ちにされている方(が万が一いらっしゃれば)以外には迷惑をかけることは無いでしょう。
問題は楽器です。
中学で始めたトランペットですが、人生の中で一番練習量が多かった時期でさえ毎日吹けども吹けども"これよりも上へ行きたい"ラインを越えることができませんでした。社会人になって練習時間や機会も減れば最盛期よりも下手になっても仕方がないのかもしれませんが、楽団に所属していれば足を引っ張りたくないのでそうも言っていられない、いや言いたくない。そのため時間を作って練習していましたが、思ったように吹けないまま本番を終えてしまいました。
加えて性分として、「できないと楽しくない」と思ってしまうところがあります。
思えば3歳から始めたピアノも、練習中に失敗すると自分に対して怒り狂い(中学生くらいになると「練習できてないからこんなもんか…」と思えていたんですが)、大変だった高校時代の勉強も自分で自分に対して難しい問題を作っては解き、間違いまくってるのを見ては「全然できてない!勉強しろ!」と自分を叱咤していました。
持病がだいぶ進行してからは人目が余計に気になるようになり、母校のOB楽団で「この先輩下手クソだな」と思われるのを恐れ、ますます吹くことに対して後ろ向きになり、上の大会に進むことができた年も「自分が吹くことを全うできなかった」ことで全然楽しくなかったんです。むしろ上の大会には出たくないとも思いました。
できないから楽しくないという感情に心が折れて、ここ数年間は楽器から距離を置きがちなのが正直な話です。練習しないと上手くならないのは当たり前ですが、きっと私はちゃんとした練習方法を知らない。身体や息の使い方、コツ、ツボをわかっていない。そう感じてます。
※コツやツボを掴むと効率的上達が見込まれると考え続けてきましたが、そうじゃないよ!こういうことだよ!などご意見がある方はぜひコメントかWavebox(匿名で送れます)でお寄せいただけると嬉しいです!
ひとりで闇雲に練習しても良くないので近日レッスンを受ける予定ですが、先生がサイトでおっしゃっているスタート中のスタート、ゼロに当たるところがまたできない……レッスンの前日までコツコツとやるつもりではありますが、正直『苦行』です………。
というか、中学生の頃はトランペットも絵も下手だったのにやってれば楽しかったんですよね。今はどちらも自分が納得いく結果が出ないと自分に対して怒り罵り絶望してるのに。あの頃のメンタルに少しでも近づければなあ……。