見出し画像

Asahiflex説明書よりレンズ紹介部分を抜粋して掲載する。

多くの場合フィルムカメラ本体よりも希少な紙モノ。それをうにょーん個人が見てニヤニヤするだけでは余りにも勿体ないかな、しかし全編を入力するほど暇ではないしスキャナーとか持ってないしそもそもカタログに折り目とか付いたら嫌だなぁって事で需要ありそうな部分だけを抜粋していきます。
需要あったら続くかもしれませんが暫くはLeicaカタログの邦訳をするので次は数か月先かな…
ちょくちょく出てくる写真はカタログをスマホで撮った物です。見にくくてごめんね。

因みにヘッダーの画像はAsahiflex ii型の説明書表紙です。おしゃれでいいよね。

以下本文より引用

(歴史的かな遣いは現代かな遣いに変えています)
{}内はうにょーんが難読であると思った漢字に付けた読み仮名。
理系の人物が書いた文章らしくカンマを用いて読点を表していますが、キーボードで打ちにくいので読点に戻しています。

レンズの交換

焦点距離の異なったレンズを、目的に応じて自由に交換できるということは、更に別にカメラを持っていることにもなりましょう。私達の眼がいくら良くても、遠方の物を見る場合、望遠鏡で見るのにはかなわないように、焦点距離が50ミリ程度の標準レンズでは、遠くの被写体を撮る場合に、細部がなかなかうまく映りません。またレンズの焦点距離の相違によって、同じ被写体でも、違った味の写真が出来るものです。このように被写体に応じ、或いは目的に従ってレンズを交換すれば、一台のカメラでも、いろいろと興味深い写真が撮れます。
35ミリ一眼レフの特徴は、このレンズ交換が最も確実に、而も{もっとも}手軽に出来る点で、ほかの連動距離計式カメラの如く視差(パララックス)やファインダーの取替えなどの不便さがありません。アサヒフレックスには、撮影目的に従って現在次の6種の優秀なタクマー交換レンズが用意されてあります。マウントはネジ込み式で、容易に着脱が出来、ピント・グラスに視差のない映像が見られますので、非常に簡単で、確実に交換レンズ群の偉力を発揮することが出来ます。

タクマー各種交換レンズによる画角の相違

標準 タクマー50mm f3.5

  • レンズ構成 4枚

  • 最小絞 f16

  • 距離目盛 2.5呎{フィート}~ 50, ∞

  • 包括角度 46度

  • 重量 180グラム

  • 備考 プリセット絞付 直進ヘリコイド

テッサー型の標準レンズで、非点収差と、色収差が、特に良好に補正されているレンズであり、風景、人物、スナップは勿論 画角が広いので接写、複写用に最適です。

標準 タクマー58mm f2.4

  • レンズ構成 5枚

  • 最小絞 f22

  • 距離目盛 2呎~50, ∞

  • 包括角度 41度

  • 重量 200グラム

  • 備考 プリセット絞付 直進ヘリコイド

五枚構成としてf:2.4という明るさに成功した世界最初のレンズです。一眼レフ用のため焦点距離が58mmとなっていますが、その解像力は、極めて優秀で、しかも最近カラー撮影の機会が多いためその点を十分に考慮して設計されています。

長焦点 タクマー83mm f1.9

  • レンズ構成 7枚

  • 最小絞 f16

  • 距離目盛 3.5呎~100, ∞

  • 包括角度 29度

  • 重量 350グラム

  • 備考 プリセット絞付 直進ヘリコイド

タクマーレンズ群中の白眉で、135mm望遠レンズと共に、各収差は波動光学に示される極限値まで小さくなっていて、特に球面収差は、国産レンズ群中で最良の値を示しています。
一般撮影は勿論、ポートレート、夜間撮影、舞台写真等に最良のレンズです。

長焦点 タクマー100mm f3.5

  • レンズ構成 3枚

  • 最小絞 f16

  • 距離目盛 4.5呎~100, ∞

  • 包括角度 24度

  • 重量 280グラム

  • 備考 プリセット絞付 廻転式ヘリコイド

包括角度は24°となっているので、レンズ構成は3枚ながら、各収差は十分満足のゆくまで、両行に補正されています。
価格は極めて廉価であり、利用度の多い長焦点レンズです。風景、ポートレート、報道写真等に好適のレンズであるといえます。

望遠 タクマー135mm f3.5

  • レンズ構成 5枚

  • 最小絞 f16

  • 距離目盛 6呎~200, ∞

  • 包括角度 18度

  • 重量 500グラム

  • 備考プリセット絞付 廻転式ヘリコイド

f1.9の83mmレンズと並んで、極限値まで各収差を小さくした望遠タイプのレンズです。従って開放絞り(full stop)でも、解像力は素晴らしく良く、画面の周辺に至るまで、平均した尖鋭な描写をします。
遠景、或いはポートレート等には、なくてはならないレンズえあり、接写リングを併用すれば、遠距離から動植物のクローズ・アップ撮影まで可能です。

望遠 タクマー500mm f5

うにょーん注:16ページにはシャッター周りのリングを外してからケーブルレリーズを取り付けるよう指示されている。
  • レンズ構成 2枚

  • 最小絞 f16

  • 距離目盛 35呎~1000, ∞

  • 包括角度 5度

  • 重量 2850グラム

  • 備考 ラックピニオンによる焦点調節

500mmという長焦点の割合に小型にして軽量で、携帯に便利なレンズです。遠景も撮影は勿論、スナップ、風景、舞台写真等50mm或いは135mmレンズでは、表現できない威力を示して、興味の深い写真を撮る事が出来ます。



いかがでしたでしょうか。
他にも詳しい操作方法など面白い事が書かれているのですが、まぁこの2000文字程度を入力するだけでも1時間半とかかかってる(遅すぎるだろ)のでまた後日・・・
しっかりPDFとかで纏めて無料配布とかしたいんだけどねそんな時間ないのよねぇ

いいなと思ったら応援しよう!