
卵3個分の幸せ。
『オムライスが食べたい!今日は疲れたから元気出るように卵3個のふわふわのにしてね!』
JSちゃっかりはあまり辛いことや嫌なことを愚痴らないし、話さない。
しかし、『今日は何かあったな。』と感じる日は、必ず卵3個分のふわふわオムライスが食べたいと言うのだ。
先日の晩御飯にこのリクエストがあったが、たまたま卵を切らせていてチキンライスで我慢してもらったのだ。
晩御飯が終わったあと、自分の部屋に篭っていたちゃっかりだったが、何やら聞き覚えのある音楽が聞こえてくる。
ちゃららん ちゃららん ちゃららららららん…
なんと。
何を思ったのかリコーダーで『ゴジラのメインテーマ』を奏でているのである。
『ちゃっかりー!夜に笛吹いたらヘビが出るで!てか、なんでゴジラやねん!』
二階に向かって声をかけてみた。
『なんとなくゴジラが吹きたくなっただけっ‼︎なにかー⁉︎』
むちゃくちゃ機嫌が悪いのである。
卵3個分のふわふわオムライスを食べさせとけばゴジラの反撃はなかったのだろうか?
そして昨日。
卵を買ってきてふわふわオムライスを作ってあげたのだ。
『う〜んっ‼︎幸せすぎる‼︎美味しいなぁ!やっぱりオムライスはコレが特別!』
一口食べるたびに、『う〜んっ!』と『美味しい‼︎』を繰り返し、マシマシ頬張る姿は見ているこちらまで唾液がわいてくるほどの食べっぷりであった。
何か辛いことがあっても乗り切れる元気メシ。ちゃっかりにとって、卵3個分のふわふわオムライスは元気の特効薬なのだろう。
ちなみに私の元気メシは、母の茹でてくれる素麺である。
料理というほど手の込んだものではないが、母の茹でる素麺は私が作っても絶対あの味にならない。
私が元気のない時に作ってくれるものだったから、母の素麺は特別になったのかもしれない。
ちゃっかりにとっての卵3個分のふわふわオムライスは、いずれ巣立った後も、私にとっての母の素麺と同じような一品になるのだろうか。
あなたにとっての元気メシは何ですか?
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