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すべらない話で涙。

年明けまもなくしての頃の話であるが、
たまたまテレビをつけたら「松本人志のすべらない話」が始まったところだった。

最近どうなんだろうと思っていたが、今回のすべらない話はキレキレだった。

様々なすべらない話を芸人さんが話していくのであるが、まぁ皆さん本当に人をよく観察してるんだなぁと感心してしまう。

そんな面白話を次々に聞きながら、家族全員で大爆笑である。

ドカ弁とスナフキンは同じような濃い顔をくしゃくしゃにして笑いまくり、涙を浮かべているのだから何が何やらであった。

私が今回すべらないけど、キュンとした話は、バカリズムさんの「夢の中でもネタを考えている話」である。

彼は一日中ネタを考えているのだと話し始めた。

彼は夜眠る前に10分くらい漫画を読むそうだが、その僅かな時間が一番ホッとするのだという。

新しいシリーズの漫画は続きを読みたくなるとダメだから、何度も読み返し場面もセリフも全部覚えている漫画を読むそうである。

あ、これわかる!と思った。

私も一日中何かを考えているからかもしれない。

書道のこと、夕刊UNIの文章を書くこと、晩御飯の献立に明日のお弁当の準備、姉妹たちがやらかすことへ目を光らせつつ、スナフキンに肩を揉んでくれと頼んだりする日々。

癒しは見慣れたドラマや名探偵コナンをHULLで観ること。

内容もセリフも全部覚えているものを観るのもバカリズムさんと同じような理由である。

そしていざ眠ると、夢を見る。

バカリズムさんも同じことを言っていたが、大成功していたりして、幸せの絶頂という状況の夢の途中、まだ目を覚まさない状態でも「あ、違うわ!これ夢やったー!」と自分で気づいてしまうことがある。

夢は寝てる時に見るものだと言う方もおられるが、起きている状態で追いかける夢がある者にとっては、夢の中まで何かを追い続けているのだ。

バカリズムさんは、あまりにリアルな夢をみたとき、コレはいつもと違う!という成功を確信したため、寝ぼけたままでiPhoneに夢の内容を書きこんだそうだ。

翌朝確認してみたところ、寝る前に何度も読み返した漫画、孫悟空の内容そのままの登場人物、設定がiPhoneに箇条書きしてあり、夢の中で大成功したと確信したのはそれが原因だったというオチにしていた。

笑ってしまうがホロリときた。

いつかはきっと!

そんな大きな「夢」が叶った!と喜んだのもつかの間、夢が覚めた後のがっかりする気持ちがよくわかるお話だったから。

何かを続けている人は、自分以外の人や物をじっと見る癖がついていくような気がしている。

自分より凄い才能を持つ人を眩しく感じたり、焦ったりもする。

この人凄いなぁと心から尊敬したり、応援したい気持ちになることもあれば、その逆の気持ちになることもある。

応援どころか、「なんでやねん!」となってしまう気持ちの出処は、果たして「妬み」だと決めつけるべき感情なのだろうか?

夢の中でもそういう「なんでやねん!」の夢を見て目覚めた時は、なんとも言えない気持ちになったりする。

自分の夢は自分にしか守れないが、夢を叶えるために必要なものは、やはり自分を理解し、支援してくださる人々の存在が不可欠なのだと思う。

誰かに支えられている自分を感じる瞬間はたくさんある。

私も真剣に頑張る誰かの夢を支えるお手伝いができる私でいたい。

そして、懸命に頑張る人々に光が射すことを心から祈っている。

#エッセイ #夢

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