妻の知らぬ間に。
夫、スナフキンが知らぬ間にあるクリエーターさんと繋がりを持っていたのを知ったのはつい先日のことである。
『uniちゃん、良いお知らせがあります!』
帰宅した夫、スナフキンのテンションがやけに高いのである。
『なんやねん、スナフキンよ。一体どうしたというのだね?』
『今日、賞を受賞した‼︎』
ピカピカ光る表彰状を掲げてシャウトするスナフキン。
展示会があるといって、早朝からバタバタ出かけていったのはこのためだったのか。
『すごいやん、おめでとう!』
『ありがとう!これさ、100以上のブースの中から3社しか選ばれへん賞でさ!この人のおかげやと思うねんな。』
そう言ってデカイ額を玄関から運んできたのだ。
こ、これは…。
可愛いちびきゅんでお馴染みの、人気イラストレーターのめめんともりさんのイラストではないか‼︎
『ちょっと待って⁉︎妻の知らぬ間になんてこと⁉︎』
ここだけの会話を誰かに聞かれたら、昼ドラの修羅場かと思われるような間抜けなセリフをつい口走ってしまい、毎度ながらの何が何やらである。
『ごめんごめん。めめさんのちびきゅんがすごい可愛くて汎用性も高そうやから一緒に仕事してもらえらたらなって前から気になってて。依頼したら引き受けてくれてさ!』
私の顔は鳩が豆鉄砲を食ったような顔になっていたと思う。
とことんスナフキンは自由だと改めて感心してしまった。
妻がひっそりやっているSNSで仲良くしてもらっているクリエーターさんに妻の知らぬ間に連絡し、一緒に仕事をして賞を受賞してきたというのだから驚きである。
noteは不思議な場所だと再認識した。
リアルな仕事のお付き合いはFacebookでの人脈が強いというのはよく耳にするし実際私も利用しているが、noteのように多種多彩な才能の持ち主がこぞって溢れている場所は他のどこにも見当たらない。
間違いなく新しい挑戦に踏み切ったSNSなのだろうと思う。
妻の知らぬ間に夫が仕事を依頼し、見事に結果を出してくるような、そんな才能溢れるクリエーターがわんさといるこの場所はびっくり箱のような存在である。