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マックorマクド?
先日から色々話題に上っているマクドナルド。
マクドナルドはどんどん違う方向に向かっているような気がする今日この頃である。
デフレ時代には勝ち組と言われたマクドナルド。ハンバーガーが一個59円になったときには心底驚いたものである。
「ご飯に代わる食べ物が缶コーヒーより安いなんて!どないなってんねん!」
こんなふうに言っていた記憶がある。残業の差し入れといえばハンバーガーが安くつくって感じであった。
それが今度は超高級バーガーなどという一個1000円のハンバーガーが登場したり。
60秒サービスに挑戦!なんてのもやっていた。
あのころは本当に最悪で、ドライブスルーで買い物した際にはハンバーガーは包みから飛び出しているし、ポテトが紙ナプキンにの上に大量にこぼれていたり、お持ち帰りの紙袋の中は大惨事になっていた。
自分は子どもの頃ハンバーガーという商品を食べさせてもらえなかったので高校生のころに初めてお肉の入ったハンバーガーを食べたときのあの美味しさは今でもよく覚えている。
母が「どんな肉が使われているかわからんから、買っていいのはフィッシュバーガーだけ!魚の方がまだ安心!」とうるさく言っていたからである。
自分たちが子どもの頃はマクドナルドの呼び方は「マクド」であった。
先日、新聞の記事にマクドナルドのことが出ていた時、関西版では「マクド」と書かれていたようであるが、全国版では「マック」とされていたようである。
この呼び方の違いで関西人と関東人は分かると言われていた時期もあったが、今ではマックカードや、マッククーポンなどという呼び名が固定化し、自分も「マック」と自然に言うようになった。
関西の男の子が女の子をナンパするときに「お茶しない?」というのを、
「なぁなぁ、時間あったら茶しばきにいかへん?」などと言ったりすることも絶滅しているようである。茶しばくってね。どないやねんって感じである。
先日、そろといさんがアイスコーヒーの写真を「冷コーでほっこり」というタイトルで出しておられたのを見て、あ、冷コーって言葉も絶滅したなと感じたのであるが、親世代の親戚のおっちゃんたちは特に夏場は喫茶店に入ったら「冷コーおくれ!」などと注文していたのを思い出して笑ってしまった。
ディスコがクラブに、スッチーがCAに、やばい(まずい状態)がやばい(イケてる状態)に。
あ!このイケてるって言葉も近い将来絶滅しそう。たまに母が、「この男の子イカすやん!」などと言っているのを聞いて、「イカすってな!おばあちゃん!」とウケまくっているドカ弁。
いやいや、あんたは平成生まれ、しかもミレニアムベイビーの同級生までいる新世代のはず。昭和前半生まれのおばあちゃんには思いやりを持てと言いたい。
そもそもドカ弁よ。
「マクド行こうよー!なー!うちビックマック食べたいねんー!はよはよ!マクド行こうよー!」と商品名にマックという呼び名が入っているものを食べたがるにもかかわらず、「マクド」と呼び続けているのは家族の中であんただけということを伝えておきたい。あと、セブンイレブンのことをセブイレって言うのもやめてほしい。
こうして色々な言葉が産まれたり絶滅したりを繰り返しているのだろうから、今こうして普通に使っている言葉が近い将来には死語になるのは常に時間の問題なのであろう。
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