担当のたなかさん〜Part2〜
『なかなか思うような家ってないよなぁ。ドカ弁たち、転校したくないって言うしなぁ。』
当時はスナフキンとそんなことばかり話していた気がする。
気分転換に散歩に出かけることにしたある週末のこと。
マンションの反対側への道はあまり通ることがなかったのであるが、そちらに向かって歩きだした私とスナフキン。
『あれ⁉︎ここの土地売りに出してる‼︎なになに?注文建築?』
なんとマンションからわずか3分の場所の土地が売りに出してるのを発見したのである。
灯台下暗しとはまさに!
『ここなら学区も変わらない‼︎』
興奮気味の私たち夫婦に近づいてきた営業マンがいた。
『まだ分譲告知前なんですけれどね、今なら一番いいお好きな土地を押さえられますよ!』
まさに運命的な巡り合わせで、私たちはこの土地に家を建てることに決めた。
結果的にこの時出会った営業さんは大変優秀な人で、設計士さんも大工さんも最高のメンバーを集めてくださった。
新しい家の契約や建築はスムーズに進んでいたから、こちらの住宅メーカーの『不動産仲介部門』でマンションの売買を仲介してもらうことにしたのだ。
ところがこの『不動産仲介部門』が問題アリだったのである。
『はじめまして。わたくし担当のたなかと申します。』
た、たなか⁉︎
いや、以前の『たなか』とは別人なのである。
しかし、なんだか嫌な予感がしたのは虫の知らせだったのだろうか。
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