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[2/3] 内定者がOB訪問されてみた ー 5ヶ月間で40人超の就活生とお話ししてみての経過報告

こういう方に読んでほしい(再掲)

・就活って何から始めればいいの?何をすればいいの?
・OB訪問する意味って何?メリット / デメリットは何?って状態の人


はじめに(再掲)

こんにちは。この記事を開いてくださり、ありがとうございます。
自己分析を手伝う人(@unurcarrer)です。

内定者としてOB訪問を受けるようになってから、5か月が経ち、40人超の就活生とお話してきました。本記事はその経過報告の2/3です。

前の記事「内定者がOB訪問されてみた ー 5ヶ月間で40人超の就活生とお話ししてみての経過報告 1/3」はこちらをクリック。

※ 内定先とは関係なく、私の自由意思に基づく個人での活動です。
※ この活動を始めた経緯や理由・目的についてはこちらの記事をご一読ください。


さて、本題に入っていきます。


感じたこと・思ったこと

このセクションでは、私が就活生と接して感じたことや思ったことを書いていきます。

① やりたいことがある人も、ない人も、それぞれ悩んでる
② 就活生が語る「やりたいこと」は、「キラキラした夢っぽいもの」
③ フットワークの軽さ
④ 他者の言葉を、「言葉通り受け取ること」の危うさ
⑤ 必要以上に心配性・緊張している


① やりたいことがある人も、ない人も、それぞれ悩んでる

➤ やりたいことがある人の多くは、論理より感情が強かったです。「やりたい!」と思ったきっかけや原体験を掘り起こすことはできていても、その業界・職種に対する自身の適性や相性( = 「できること」なのかどうか)という論理的かつ客観的な説得力は弱かったように感じます。

➤ 対照的に、やりたいことがない人の多くは、感情より論理が強かったです。「やりたい!」と思えることはなく、どの業界・職種なら自身の適性や相性が良いのか( = できること)を探している人が多かったです。「やりたいことがない」という原因は、こちらの記事をご一読いただけるとなんとなくわかると思います。

 論理は必要条件、感情は必要十分条件です。社会人を納得させられる論理がベースでありメインで、感情はスパイスとして上乗せするイメージです。


② 就活生が語る「やりたいこと」は、「キラキラした夢っぽいもの」

➤ やりたいことがある人の多くは、それを語るときは目をキラキラさせていて、楽しそうで嬉しそうでした。後から掘り起こしたきっかけや原体験は、事実よりも感情的な要素を多く含んで解釈されるため、表情にも出やすいのだと思いますし、「なぜ(Why)」を自然に分析・説明できているということだと思います。

➤ ただ、他の様々な業界・職種に対する自身の適性や相性についての分析・説明は、ほとんどが「なんとなく合わなさそうだから」「(その業界・職種は)悪いイメージがあるから」など、抽象的で曖昧で、思考量が足りてないという印象を受けました。「やりたいこと」の分析・説明が感情的であるゆえ、「やりたいこと」以外の選択肢も直感的すぎると思いました。

もったいないなーと思います。やりたいことの分析・説明と同じ熱量を、その業界・職種に対する自身の適性や相性と、やりたいこと以外の選択肢にも注げたら…。


③ フットワークの軽さ

➤ 「フットワークが軽い = 選択・判断の回数が多く、そこになるべく時間をかけないようにしているため、結果として行動量も多い」。また、その行動によって、人や知識や機会を得られます。

➤ 変な言い方ですが、私のもとにたどり着けている時点で、ある程度フットワークは軽いのだろうとは思います。ただ、私と面談しただけで足が止まってしまう方々がいるのも事実です。

私の就活のやり方に共感してもらえたか・私との面談にメリットを感じてもらえたかどうかは後回しでよくて、それよりも「とりあえず続けてみる」という状態になっているかどうかの方を気にしています。

➤ 情報の一部から全体を想像し、わかったつもりになるのは情報化の功罪かもしれませんが、にしても 選択・判断が速すぎる とは思います。良くも悪くも。

 特に重大な決断をする際は、常に「その選択・判断に必要な情報を集められたのか?」と自問自答してほしいです。


④ 他者の言葉を、「言葉通り受け取ること」の危うさ

➤ いくつか前の項目で触れた「やりたいこと」「夢」もそうですが、就活生と社会人の間で、言葉の認識のずれが生じているんです。

➤ それこそ、社会人の間でも、就活のときにやりたいこと・夢があった人となかった人、ファーストキャリアで実現させた人とキャリアを重ねてから実現した人では認識のずれが生じているはずです。

➤ 馬鹿にするつもりはありませんが、三歳児が言う「夢」と20歳が言う「夢」も全く異質のものだと思います。前者は原体験からの経過時間が短く、「楽しかった」「嬉しかった」などと、純度の高い感情と直結しています。後者は、原体験からの経過時間が長いうえに、感情だけでなく様々な要素を含んだ複雑なものです。コントロール可能なものと不可能なものを分けて、現実味を帯びているのです。

◎ 「大手 / ベンチャー」「理想 / 現実」「愛 / お金」など、対になっている言葉は特に注意が必要です。できるだけ色々な社会人とお話しして、「就活生としての認識」から「(社会で通用する)社会人と共通の認識」に近付けてほしいです。

※ すごい雑に言うと「こっちはそんなつもりで言ってないのに、そんなふうに思わないでください」


⑤ 必要以上に心配性・緊張している

➤ 服装、化粧、表情、姿勢、言葉遣い、etc…。失礼のないように、と心がけているのは痛いほど伝わってきますし、ありがたいですが、逆にぎこちなく見えてしまいます。

就活生だからといって就活生らしくする必要はないです。どんなときも自分らしくいてくれればいいと思っています。

さらに言えば、私はただの内定者だし大学生なので、「就活がうまくいっただけで偉そうにしてる同世代」だと認識してもらえればいいです。必要なのはあくまでもコミュニケーションとしての言葉のやり取りです。


伝えたいこと

このセクションでは、私が就活生と接して感じたことや思ったことをもとに、伝えたいことを書いていきます。前のセクションで書いたことと被るところもありますが、「大事なところだからもう一回言うぞ〜」だと思ってください。

① 出来事 → 感情 → 思考 → 行動 → 習慣 → 出来事
② 「やりたいこと」「できること」で考える
③ 就活のやり方は一通りではなく、百人百様である
④ 人類に共通言語はない
⑤ 情報の出どころと立ち位置・視点、情報の性質
⑥ とりあえずやってみて、続行する / しないの選択・判断をするために必要な情報を集める
⑦ 疑問を持ち続ける
⑧ 自己分析に終わりはない。自己分析している間にも時間は進むし、自己も変容し続ける

⑨ 社会にビビらないでほしい


① 出来事 → 感情 → 思考 → 行動 → 習慣 → 出来事

➤ これの繰り返しが経験となり、自己を形成し、変容させ続けます。


② 「やりたいこと」「できること」で考える

➤ 「何を(What)」は言いませんが。(笑)

感情も論理も、本能も理性も、主観も客観も、どっちもないと直感とか感覚は鈍るんです。

もっと言うと、会社に必要とされるのは「できる」ことです。


③ 就活のやり方は一通りではなく、百人百様である

➤ 色々な人の就活のやり方を聞いて( = サンプル集め)、自分にも使えそうな・相性がよさそうな人の就活のやり方を聞いて、模倣してみたり、参考にしてアレンジしてみたりしてほしいです。

➤ 最初は真似事からやってみるのがいいと思います。Twitterで面識のない経営者にいきなり話しかけてみるのも面白そう。

◎ ただ、いつまでも手段を真似するだけの思考停止状態では「あなたらしさ」「個性」は薄れていくため、より良い結果を得られるように思考・行動・習慣を意図的に改善していくこと。キーワードは「守破離」


④ 人類に共通言語はない

⑤ 情報の出どころと立ち位置・視点、情報の性質

➤ 私の言っていることが私の経験に基づいているように、他人の言っていることは他人の経験に基づいた立ち位置・視点で言われていることです。

メディアはメディアという立ち位置・視点でしか言えないし、

口コミは投稿者 / 発信者の主観が強いのは否めないし、

イメージもイメージにすぎません。

➤ たとえ事実だったとして、その事実の周辺情報によっては事実の捉え方も変わってくるため、周辺情報なしに事実だけでは捉え方を断定できないはずです。結局は自分で確かめないとわかんないんです。

社員でも、新卒 / 中途入社社員、新入 / 中堅社員、営業 / 企画 / 人事 / 総務、ぞれぞれまず属性が異なります。結果が同じならプロセスが同じとも限らないし、プロセスが同じなら結果が同じとも限らないんです。

 誰かの手段でしかない誰かのテクニックを、自分のものだと思わずに、自分の目的、自分のプロセス、自分の手段を見つけてほしいです。そこにあなたらしさ・個性が表れます。


⑥ とりあえずやってみて、続行する / しないの選択・判断をするために必要な情報を集める

➤ 選択には選択肢が必要だし、判断には判断材料が必要です。少なすぎるより多すぎる方が良いです。短期的なものに期待せず、長期的なものに期待できるようになると楽になると思います。

➤ OB訪問の際の、相手の就活のやり方に関しては、あくまでも一参考としてほしいです。

➤ OB訪問の最初の一人目の就活のやり方に共感できるはずがないし、自分に合った就活のやり方を教えてくれるはずがないんです。「OB訪問の一人目はなんか違うなって思った」を「OB訪問はなんか違うなって思った」と拡大解釈しないでほしいです。

➤ 「合わなかったら次」っていうスタンスでいいと思います。合わないなりに学べるポイント見つけ出せたら尚よいですが、モチベーションを保てなくてむしろストレスになるくらいなら、切り替えて次に行きましょう。


⑦ 疑問を持ち続ける

➤ 何でもかんでもすぐ信じるのではなく、疑問を持ってほしいです。疑問を持つと視野が広がり、学びの機会を得られます。情報、習慣・行動・思考・感情、協調・対立、日本の就活スタイル、OB訪問のやり方・必要性、就活ビジネス、「業者お断り」、etc…。

+αで、批判的思考できるようになると論理的思考も倍増します。


⑧ 自己分析に終わりはない。自己分析している間にも時間は進むし、自己も変容し続ける

➤ ある程度自分のことが理解できてきたら、文章にして説明できるようにしてみましょう。 口頭でも文面でも。うまく説明できないのであれば、掘り起こせてない(言語化できてない)か、表現方法が不適切か、自己理解できていても自己尊重できていないなど原因は色々ありそうです。


⑨ 社会にビビらないでほしい

➤ 少子高齢化で人手不足の日本で、新卒で働ける会社がないなんてことないです。なくても社会保障のセーフティネットがあなたを生かしてくれます。

➤ OB訪問で失礼にあたることをしようと、それが「直接的に」採用に影響することはないのではと思っています(刑事責任を問われる罪を犯した際は、流石に厳しいかもしれませんが)。

OB訪問されたときは緊張してて話下手でも、次に会ったときにリラックスできてて話し上手になってたら、その成長を褒めてあげたいです。


おわりに

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

また本記事も思った以上に長くなってしまいましたが、次の記事は「反省点」「今後の展望」をメインに執筆するつもりです。どうぞよろしくお願いします。


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