排他的経済水域
どうも。へろんです。今日は「排他的経済水域」という言葉について思うところを述べたいと思い、スマホを手に取った次第です。ところで皆さんこの言葉の意味をご存知でしょうか?僕は覚えてなかったので外務省のキッズ向けサイトから意味を拝借いたします。
「排他的経済水域(EEZ:Exclusive Economic Zone)とは、漁業をしたり、石油などの天然資源を掘ったり、科学的な調査を行ったりという活動を、他の国に邪魔されずに自由に行うことができる水域です。海に面している国は、自分の海(領海)の外側に決められた幅を超こえない範囲で排他的経済水域を設定することができます。海に面している国は、これらの活動を行うほかは、排他的経済水域を独り占めしてはならないことになっています。たとえば、他の国の船が通ったり、飛行機が上空を飛んだり、他の国が海底にパイプラインを作ったりすることを禁止することはできません。」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/q_a/imi.html)
ということらしいです。まあ今回は別に政治的なことを語ろうという主旨ではないので別に紹介する必要もなかったのですが、たまには情報を入れ込むのもいいかなと思ったまでです。
この言葉に初めて出会ったのは小学生のときだったと思います。社会の授業で習いますよね。むつかしい言葉を使うことはカッコいいと思っていた小学生へろんにとって、この上なく魅力的なコトバだったことは想像に易いと思います。なんといったって「はいたてき」に「けいざい」に「すいいき」ですよ。大人しか使わないような単語の羅列。漢字のかっこよさ、ひらがなに入るいとまを与えない圧倒的強者感。痺れてしまいます。特に拗らせ系小学生を惹きつけたのは「排他的」という字でした。「他を排除する感じの」ですよ。この斜に構えたような姿勢、憧憬の眼差しを向けずにはいられませんよね。学校からの帰り道、「はいたてきけいざいすいいき、はいたてきけいざいすいいき、、」と口ずさんでいたのが懐かしいです。ところでなんで「排他的」という言葉があてがわれているのでしょうね。もちろん英語の逐語訳であることは当然なのでしょうが、じゃあなぜに「Exclusive」なのかです。他の単語については意味からなんとなく理解できると思います。上の引用をみるに、3〜4行目の「科学的な調査を行っなたりという活動を、他の国に邪魔されずに自由にできる」や8〜9行目の「排他的経済水域は独り占めしてはならない」から「排他(国からの邪魔)」、「他(国のもの)という意味を排する」てとこでしょうか。言葉てうまく作られているものですね。意味上重要な部分をしっかりとカバーしています。
それはひとまずよしとして、小学生へろんには突き刺さったこの言葉(特に「排他的」)ですが、今となってはうんざりする言葉でもあります。というのも自分が「排他的」であることは十分に理解しているつもりですから、この文字列をみるたびに現実を突きつけられてる感じがして、「はいはいそうですよ。」てな感じです。今の風潮として「多様性」という言葉が貴ばれている気がしますが、その対と取れるものの一つが「排他的」だと思います。つまり時代にそぐわない思想の1つを核に持ってしまっているわけです。そりゃ、真っ当に生きたら疲れるだろうことは容易にわかります。ですから、これは自分の中にこっそり仕舞って過ごしているのですが、多様性が重んじられる時代であれば、排他的であることすらも認められていいはずだと思います。もちろん全て「多様性」で済ませてしまえば無法地帯になるでしょうからどこかしらで線引きは必要なのでしょう。しかしながら、「多様性」という言葉は自己肯定のための盾であって、他に向かう矛であるべきではないと僕は思います。なんだか抽象的な話になってしまいましたが、つまりは多様性とは「みんな違ってみんないい」ではなくて「私は私。仕方ない」をみんなが自覚することではないでしょうか。なんだか今日は珍しくいいことを言った気がするのでぜひ僕を褒めてください。
(おわり)