ボカロ神曲の紹介

去る7月6日にNHK「沼にハマってきいてみた」という番組でボカロ曲が取り上げられました。その中で3600人から聞いた神曲アンケートという企画がありランキングが発表されていました。
https://twitter.com/nhk_hamatta/status/1280086729827860480
しかしながらランキングに載らない神曲たちも数え切れないほどあると思います。今回は自分が思う3曲を神曲として紹介させていただきます。


斜めの塔/ほのづきさん
この斜めの塔というのはピサの斜塔のことですが、この塔を建てている様子が歌詞で描かれています。ピサの斜塔ではガリレオガリレイが2つの金属球を落として、重さが違っていても落ちる速さは一緒という重力の法則を証明した実験が有名です。しかしこの歌詞ではそこから発想を飛ばして、世界中の人たちの涙が同じ加速でふわりふわりと落ちるようにするために塔を建てています。凄く優しい発想転換に目から鱗です。何度聴いても耳が幸せになる神曲です。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm14671566


かのさとやつき/bibukoさん
タイトルは漢字だと「彼の郷里や月」。月が故郷だというかぐや姫的な目線で故郷への想いを歌った歌詞です。前半の歌詞はおとぎ話的な世界の光景や心境が丁寧に描かれています。しかし間奏明けのCメロで「燃料切れのEMU」などのSF寄りの言葉が出てきて実際に月への里帰りに向かっていることに気づかされます。そうしたらちょっと前の「暗い色を重ねた十二単」って宇宙服のことか?とかどんどん想像が膨らんでおとぎ話の世界と近未来の世界が融合した新たな世界が広がります。何度聴いてもワクワクできる神曲です。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm13029153


物理屋のサヨナラ/なっとくPさん
描かれているのは車にひかれてこと切れるまでの瞬間を切り取った歌詞。歌詞に「あと10秒あれば」とあり、そんな時間もないほどの短い間に物語が凝縮されています。凄い大発見をして発表しようとしていた矢先の無念さがコミカルながらも切実に表現されていて胸に来るものがあります。何度聴いても鳥肌の立つ神曲です。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm2679202

普段ボカロを聞く方はもちろん、普段あまり聴かない方にもぜひとも聴いてもらいたい3曲です。

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