味蕾

画像1 春の嵐が水底の澱みを掬いあげた 温く、湿る暴虐の風が歩みを挫く 水の礫がいっぱい身体を叩くからしゃがみ込む 景色は幾度もなく誤りを写すから、眼をひらくのがこわい 濡れそぼって涙か鼻水か雨だが分からない、苦い味を知る