Introduction(導入)
「音楽に関する著作権について -Part1-」では、著作権の基本的な知識や歴史などをまとめましたが、ここのPart2では、音楽著作権がどのようにビジネスに関わっているのかをまとめてみました。
キーワード
日本音楽著作権協会(JASRAC)
音楽著作権の管理業務
管理手数料
株式会社NexTone
著作権等管理事業法
包括的利用許諾契約
著作権事業者
日本音楽著作権協会(JASRAC)
音楽著作権の管理業務
管理手数料
株式会社NexTone
著作権等管理事業法
包括的利用許諾契約
Ending(まとめ)
著作権管理業者=JASRACじゃない
2001年10月1日に著作権等管理事業法が施行されて、JASRACが独占していた著作権管理事業が自由化されて、参入した事業者が2016年に合併してできたのがNexToneということがわかりました。これは、今回調べるまで全く知りませんでした。
最近のSNSで音楽を使用する際に、「包括的利用許諾契約」の言葉はよく出てきたので知っていましたが、NexToneが参入してきたことによって一括して利用できるようになったんですね。
収める管理手数料と管理業務の違い
今まではJASRACの独壇場だったのですが、NexToneが参入している事によって、録音権等、出版権等、貸与権等、という著作権の管理範囲を委託者が選択できるようになったということですね。
演奏権等はまだNexToneが参入していないのですが、2022年4月1日よりJASRACが演奏権等の管理区分を細分化されたため、これから参入してくることが予想されますね。
音楽著作権ビジネスの多様化と発展について
音楽の著作権を意識したのは、坂本龍一さんが「クリエイティブ・コモンズ」を利用して音楽CDを販売しはじめたことがきっかけでした。
下記動画は2005年頃ですので、執筆時点から数えて17年前で、よくコピーガードのCD販売されていたりした時期に、著作権フリーとまではいきませんが、著作権を放棄することなく音楽を広く利用する、という新しい概念が生まれたなあと思ってました。現在では動画をアップする際に、このクリエイティブ・コモンズが利用されていますね。
ここでは書ききれませんでしたので、次回に改めて音楽を利用する、または発信する際の著作権の扱いについてまとめたいと思います。
参考文献:
よくわかる音楽著作権ビジネス 基礎編 6th Edition
安藤 和宏(著)
https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3121326001/
■ 著者 = so-ta ■ 発行 = 2022年11月1日 ■ 改訂 = 2022年11月11日 ■ Copyright©︎ so-ta