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はじめに



はじめに

この「はじめに」は書籍に含まれる項目のなかで、おそらく一番蔑ろにされている項目ではなかろうか。
確かに先に進みたい読み手にとって、突然「はいはい、ちょっと待ってくださいね、この本はね、こういう意図があってね」とレクチャーが始めるのは疎ましさこの上ない。しかしながら、いざ書き手にまわると「どうしても先に伝えておきたいことがある」という発露の場として「はじめに」の重要性がよく分かる。今後読み進めてもらうための言わば「ルールブック」のようなものである。

別に読み飛ばしてしまっても問題はない

なぜなら大事なことはそのつど伝えていくからである。


わたし自身について

クラシック音楽というジャンルはその市場規模からもニッチな産業であることはもはや否定出来ない。

わたし自身、ここまで続けて来てしまった代償として、もう引き返すことは出来ないというのが本音である。

そう、走り続けるしか無いのだ

ここまでの道のり大体はこんな感じ

  • 幼少期、習い事してピアノを始める

  • 中学校では音楽の授業や校内合唱コンクールでピアノ伴奏を担当

  • 「普通はつまらない」という中二病を抱えたまま進学先に音楽高校を選ぶ

  • しかし「ピアノ科」は落ち、代わりに「音楽教育科」に拾ってもらう

  • 音楽教育科では「ピアノ」ともう一つ楽器を専攻せねばならぬ

  • お母様から「歌はタダよ」と言われそのまま「声楽」を専攻

  • 声楽の成績が伸びたため、そのまま2年進級時に声楽科に転科

  • その安直な判断の結果・・・

こんな人生を歩むことになるとは思っていなかった。


プロフィール

つまり私はいわゆるオペラ歌手という人種である

オペラ歌手としてプロフィールは以下の通り

芹澤佳通(せりざわ よしみち)

常葉学園橘中・高等学校音楽科、国立音楽大学音楽学部声楽学科およびボローニャ国立音楽院声楽コース卒業。
第38回イタリア声楽コンコルソ「ミラノ大賞」及び松下電器賞
2008年長江杯国際音楽コンクール声楽(一般の部A)第1位
2012年コンコルソ・ズッケッリ(イタリア/ボローニャ)第2位
第6回東京国際声楽コンクール最高位(1位なしの2位)

2007年に勝ち取った「第38回イタリア声楽コンコルソ」ミラノ大賞(第1位)の副賞「イタリアの音楽院への海外留学の権利」をきっかけに、翌年Conservatorio di musica Giovann Battista Martini Bologna(ボローニャ国立音楽院)に入学する。留学中は学内コンクールにおいて第2位受賞や、音楽院が主催する演奏会のほとんどに出演するなど実力を認められ、卒業試験では満点にてディプロマを取得する。
 帰国後はオーディションに積極的に参加し、2015年には世界的な指揮者である小澤征爾指揮による、ベートーヴェン「第九」にてテノールソリストとして出演する。2018年には第九アジア初演100周年を記念した「第37回なるとの第九」においてもソリストとして選ばれるなど、第九のソリストとして高い評価を得ている。
 オペラでは、2017年の二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演R.シュトラウス「ばらの騎士」に動物売り役として二期会デビュー。その翌年には早くも同プロダクションにてプッチーニ「外套」の主要キャストであるルイージ役に選ばれ頭角を現す。2020年のグランドオペラ国内共同制作プッチーニ「トゥーランドット」では、有名なオペラアリア「誰も寝てはならぬ」を歌うカラフ役に、2021年東京二期会オペラ劇場ワーグナー「タンホイザー」では、タンホイザー役という自身初のタイトルロールに抜擢されるなど、主役級の役柄を歌うプリモテノールとしてそのキャリアを築き始めている。2021年4月には来日予定だった外国人歌手の代役として、急遽オペラ界のレジェンド、リッカルド・ムーティ指揮による、ヴェルディの歌劇「マクベス」にマクダフ役にて出演することとなる。数々の偉大な歌手と共演してきたマエストロ・ムーティの厳しい要求に短い稽古期間にも関わらずその重責を全うした。また2023年2月には、広島シティーオペラ主催、ワーグナー「タンホイザー」に急遽タンホイザー役での代役として出演依頼を受け、本番までわずか17日間という僅かな準備期間にて危機を救った。
 最近ではYouTubeにて「とあるテノールちゃんねる」を運営しており、そのなかでも【とあるテノールが「夜の女王のアリア」を全力で歌ってみた!】は男声クラシック歌手が個人で演奏した動画としては驚異の12万回再生を超えている。
東京二期会会員

以上がオペラ歌手として私のプロフィールである。

このnoteでは何をするのか

今後noteでは有料・無料両方のコンテンツを執筆していく予定です。

有料記事では声楽テクニックに特化したものと(要望があれば)業界裏話でも書こうかな、と思ってます。

声楽のテクニックは、実際には個人レッスンで習うのが一番です。
レッスン内容は大枠では体系化されていますが、個々の事象は個人差が大きいため、「これさえやっておけば大丈夫!!!」という答えは存在しません。レッスンではよく「レッスン内容は処方箋のようなもの。人それぞれ症状によって処方薬が異なるように、こちらからのアプローチは発声技術のレベル、身体の使い方、進度、それぞれの感覚によって変わってくる」と伝えています。「今日できたことが次回レッスン時にはできなくなっている」というのはもはや定説で、もっと言えば「そうそう!それ!もう一回やってみよう!」と言って2回目に同じことが再現されることもほぼありません笑

そんな声楽レッスンで一番重要なのが先生との相性です

「この先生にずっと習ってみたかった」という憧れのもと門戸を叩いたところ「え?思ったのと違う。。。こんなはずじゃなかった!」と思った時点で時すでに遅し。なかなか次回レッスンを断りづらくなり気が重いまま通い続け負のループ・・・というのが個人レッスンではしばしば起こります。

せっかく勇気を振り絞って連絡を取るのであれば、なるべく失敗は避けたいものです。

そこでこのnoteでは

  • 芹澤と自分価値観

  • 自分(習う側)の求めているスキルを芹澤が持っているか

  • 芹澤の指導方法は適切か(まず芹澤自身が出来ているか)

  • こいつ(芹澤)はどんな人間性か(怖いのか優しいのか理不尽なのか)

という点において、あなたの希望に芹澤は適しているのか?を判断していただく判断材料にして頂きたいと思っています。


有料記事と無料記事の違い

以上のことから、noteでは主に声楽のテクニックを解説する有料記事と、それ以外(出演情報や作品に関わる解説、等)の無料記事という分け方をしていきます。

テクニックは自分自身を助けてくれる、歌を歌うには必須の技術ですが、先だって書いた通り「一人ひとりに適した処方箋」が必要です。
なので無料公開して気軽に試してみたところ、現在の自分自身の問題点をさらに悪化させてしまう可能性があるため、有料化は慎重に読み解いてもらうための処置です。

最後に

今後順次公開していきますnoteを読んでいただき、芹澤のテクニックに興味を持たれた方はご連絡ください。
一緒に歌う楽しみを見つけていきましょう!


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