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morikoharu
混沌の世界で、意味を生きる。 #117
自己紹介はこちら
前回、3つの思考の軸について書きました。簡潔に紹介すると、ほとんどの知識はこの3つの思考の軸で説明ができるのではないかという仮説を立てたという話でした。
ここまで、3つの思考の軸の1つ目である「構造主義と実存主義」、2つ目の「無限性と有限性の折り合いをつける」について書いてみました。
今回は、3つの思考の軸の3つ目である「混沌の世界で、意味を生きる。」について少し詳しく書いてみます。
生きる意味とは何か?
その問いに答えはありません(と私は思っています)。「私」がこの世界に存在するのは偶然の産物であって、必然性はおそらくありません。実存主義で有名なサルトルは、個人の生きる意味や存在理由がないことを「実存は本質に先立つ」と表現しました。
そもそも「意味」とは何なのでしょうか。生きる意味を考えるためには、「意味」という単語の定義をした方がよさそうです。意味がある、意味がないと日常会話でも使われる言葉ですが、「意味」とはどういう"意味"なのでしょうか?
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