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留学先の大学がストライキで休校に #259

私が留学中のパーソンズ美術大学がストライキによって休校となっています(11/16現在)。ニューヨーク・タイムズの記事にもなっていました。ちなみに、英語での発音は「ストライク」に近いです。

追記:日本語による記事もありました。

どうやらPart-time Faculty(非常勤講師)の待遇改善を求めるストライキのようです。それに伴い、Full-time Faculty(常勤講師)や学生も彼らとのSolidarity(結束)を示すために、同じくストライキを行うことになっています。

というわけで、今週は「自習」となる授業がほとんどでした。緊急でFull-Time Facultyと学生がGoogle Meetで「Private Meeting」という形で話し合う場もありましたが、授業ではなくてあくまでも状況確認の場という体です。

このストライキがどこまで継続するのかはわかりません。来週には終わるのか? それとも、今学期の終わりまで続くのか? 学校側とPart-time Facultyの交渉がまとまるかどうか次第です。


ストライキの中で

「教員によるストライキが起きたら、学生はどうすればいいの?」という困惑が一番です。ストライキの主体であるPart-Time Facultyたちの授業がキャンセルされるというのは納得なのですが、それに合わせてFull-time Facultyによる授業もキャンセルされたりキャンパスへのアクセスや学校が提供するデジタルツール(メールやZoomなど)の使用も控えるようにというお触れ(picket line/ピケラインというらしい)も出ています。

一方で、日本ではあまりないストライキを身近な出来事として経験できるのは貴重だなとも思います。労働条件に不満があれば声を上げる、自らの権利を勝ち取るために行動するという姿勢は見習いたいとも思います。

個人的には「塞翁が馬」という言葉が好きなので、今回のストライキに関しての良し悪しについての感想は特にありません。ストライキは労働者の権利であり、それに伴って起こる多少の不都合は仕方のないことです。積極的にストライキのデモなどに参加するわけでもなければ、ストライキを無視して学校に行くわけでもありません。「デザインを学ぶ」という自分のすべきことを淡々としていくだけです。


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