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日常を眺めて

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パーソンズ美術大学・Transdisciplinary Designへ同じ時期に留学していたΧとkenkenが、ささやかな日常を留学生活の後日譚として語り合う交換noteです。
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記事一覧

『日常を眺めて』5通目by Χ #341

kenken(以後kenさん)からの「お手紙」が届きました。文通の良さを料理のメタファーで表現している冒頭から素敵ですね。料理のメタファーを私も使うなら、即レスが評価される時代にあえてスローペースな文通をするというのは、燻製料理にでも(共同で)挑戦しているようで楽しいです。 ちなみに、パーソンズ美術大学・Transdisciplinary Designで同級生だったGraceとCasがサーキュラー・エコノミーに関するニュースレターを始めるみたいです。彼女たちからの「お手紙」

『日常を眺めて』4通目by kenken 結局correspondence

Χ(カイ)さんから軽やかなお返事が届きました。 モノローグ的にnoteを書くことは、材料の買い出しから、調理、盛り付けまで全部一人でやっているようなもので、それはそれで楽しいものの、どうも気が乗らないこともあります。それに比べると、このような「文通」はとても気楽に感じます。通りかかった八百屋さんで旬の野菜を見つけたから買ってきたよ、今日はなんとなく中華な気分だな、前にあるお店で出してもらったこんな料理が美味しかった…。そういう投げかけがあると、自然に応じることができるように

『日常を眺めて』3通目by Χ #340

kenken(以後kenさん)からの「お手紙」が届きました。「PU--」のみが表示されていてPULLかPUSHか悩むドア、味わいがフルーツで例えられるコーヒー、漫才コンビのように並ぶ長ネギとナス。どれもがくすりと笑えるささやかな日常の一コマですね。そんな日常が切り取られた写真のおかげで私も追体験できるような気がします。写真に添えられたキャプションも素敵。エッセイストとして推しています。 今回はkenさんのnoteを読んで思いついたことをそのまま書いてみました。一貫して何かを

『日常を眺めて』2通目by kenken まともな日常

Χさん、記念すべき1通目をありがとうございます。 返答になっているのか正直不安ですが、Χさんの胸を借りるつもりで(?)、思いつくままに書いてみてみます。 カフェにて 昨日、初めて行ったカフェに入るとき、入口のドアノブに「PU」と書いてあるのが目に入りました。本当は「PUSH」か「PULL」であったはずの文字列が、何度もノブに手がかけられるうちに、あるいは風雨にさらされて、部分的に擦り落とされてしまったのでしょう。そして、「SH」か「LL」だったであろう2文字を消したのが人

『日常を眺めて』1通目by Χ #338

タイトルもテーマも曖昧なまま、見切り発車で始まるこの連載企画。私と同じ時期にパーソンズ美術大学・Transdisciplinary Designに留学していたkenken(以後kenさん)と交換noteを始めることにしました。 不特定多数に向けて書いていくというよりは、お互いに生存報告の手紙を出し合うような心持ちです。kenさんも最近noteに記事を投稿し始めたということもあり、お互いに記事のネタを提供し合うというのも狙いで始めます。掲載頻度は未定ですが、それぞれが毎月更新